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No.95  12月8日受信 岐阜県・匿名希望さんから
Question

 いつも楽しく見させてもらっています。友人と一緒にミニサーキットの走行会によく行くのですが、ガソリン、オイル、消耗品にお金がかかり、なかなかパーツを変えられません。そこで、修理の時に1ランク上のパーツにするというふうにして、そのたびに0.1秒〜0.3秒ずつタイムを削ってきました。でも友人は、ローンを組んで出力系パーツを変えて1.5秒速くなり、かなり引き離されてしまいました。悔しくて練習に力を入れているのですが、前回の走行会ではタイムが下がってしまいました。

 友人は当分何も変えられないそうですが、かといって、自分はこの調子で友人に追いつけるのか不安です。今度のボーナスもキャリパーのオーバホールとブッシュ交換で終わってしまいます。前回の走行会までは自分はこのままでいいと思っていたのですが、最近、自分もローンを組んでみようかと揺れています。どうかアドバイスをお願いします。

 
 こういうことって、要は自分の価値観の問題やから、答えようがないんちゃうん?
   まあ、そう言わんと。最終的にはそうやとしても、オマエみたいに結論をいきなり言うと、たいていの人はギョッとして引いてしまうがな。
   話が早うてええやん。もって回った言い方をするよりも、単刀直入に言うてあげたほうが、わかりやすいし、相手のためや。
   いいや、ちがうな、それは。オマエみたいに、何を言われても屁とも思わん人間はそう滅多におらんのや。ほとんどの人は、オレみたいに繊細で、ちょっとしたモノの言い方次第で、深く傷ついたりするもんやで。
   は〜ん。私の心臓は鉄で出来てて、表面にタワシのような硬〜い毛がビッッッシリ生えてる、っていう、例の主張をまたするわけ。
   ま、それはそれとして。この人にワシが言えることはやな、自分が求めてるのは、半年先とか1年先とかのいわば目先の結果なのか、それとも、将来ウデをあげることなのか。どっちなんかまず考えてみ、ということや。
   アンタは親切やねえ・・・
   とりあえず友達がローンを組む金がないうちに追いついて勝ちたい、というだけやったら、ローンを組んで友達に勝てる仕様にするのもええかもしれん。そこで一時の満足は得られるやろ。
   でも、走行会では車両規則なんかないから、クルマの改造にお金をかけだしたらキリがないよ。やり放題の青天井やで。
   いや、それは車両規則が無くてもあっても一緒や。規則で改造範囲が制限される場合、たしかにそれだけ難しくなるけど、よりパフォーマンスの高いクルマを作るためにできることはいくらでも見つかるし、お金もいくらでもかかる。
   そういえばそうや。WRカーでも車両規則範囲内でどんどん進化していってるわけやし。改造範囲の狭いグループNでも、たとえばRalliart GermanyのランサーはそこらのグループNとは比べ物にならんほど速いけど、かかってるお金もハンパやないらしいからなあ。
   せやろ? 日本アルペンの車検のときに見たポッサムのクルマと、ワシらのクルマでは、同じグループAインプレッサでもまったく別物やったやないか。そういうことや。
   クルマを速くする改造にはキリがないというのは、規則があってもなくても同じということやね。
   そうや。そして、クルマを使って競争する以上は、そのクルマを速くしたいと思うのは自然な発想や。モータースポーツというのは、それで発展していくわけやから。
   ふむふむ。
   しかし、クルマにお金をかけすぎて、練習するお金がなくなったら、ウデを磨くこともでけへん。ウデがなかったら、せっかくええクルマに乗っても、そのポテンシャルを存分に発揮させることがでけへんわな。
   たしかに、そういう人もけっこういるいる。「そんなええクルマに乗ってるんやったら、もっと早よう走らんかい!」というのが・・・。
   べつに速くならんでも、クルマを持ってるだけでええ、ていう人はそれでええやろ。でも、速くなりたいという人が、ローンを組んで速いクルマを買うたものの、返済にせいいっぱいで練習したくても練習する金がない、というのでは本末転倒や。
   ほな、どうしたらええん?
   自分の自由になるお金には限度がある。それをどう使うか。自分に投資するのか、クルマに投資するのか。自分のお金で自分がしたいことをするんやから、それは自分が決めることや。
   はあ、やっとそこにたどり着いたか。人をギョッとさせんように話をするって、私にはすごく疲れることやわ。
 
No.94  12月2日受信 群馬県・伊平憲幸さんから
Question  こんばんは。昨日行われたインプレッサスポーツミーティングに行ってきましたが、トークショーでの山口さんの通訳は素晴らしく、流暢な英語に思わず聞き入ってしまいました。実は、将来本場のWRCを観戦したいと考えていますが、当然、英会話は必要だろうと思って英語の勉強をしています。そこで質問ですが、山口さんは普段どのようにして英語の勉強をされているのか、教えていただければ幸いです。来年の全日本ラリーでの活躍を期待しております。また群馬でラリーが開催されるときは応援に行きます。
 
 いや、お恥ずかしいことに、最近は英語の勉強は全然してへんねん。
   こういうヤツやから、お役に立たんですんまへんなあ。
   でも、せっかくのご質問やから、ちょっとだけ説明さしてもらいますわ。
   まあ言うてみ。
   勉強方法というものではないけど、まずわかっておいてほしいことは、会話で大事なのは、言葉よりも話す内容やということ。このことは、英会話だけでなく、すべての会話において重要やと思う。
   おっ、意外なところから来たな。
   言葉というのはコミュニケーションの手段なんやから、コミュニケーションしたい内容がなければ、言葉は無意味や。たとえば、ラリーのファン同士で、ラリーに関する知識や経験が同じぐらいであれば、話は自然とはずむけど、ラリーのこと知らん人とは、ラリーの話はでけへんやろ?
   そういえばそうやな。オーストラリアに初めて行ったとき、メカニック連中とはWRCの話で盛り上がったけど、マネージャーはWRCなんてほとんど知らんかったから、あんまり話すこともなかったね。
   せやから、話をするには、話したいこと、伝えたいことがある、というのが大前提や。
   「英会話」ていうたら、「トイレはどこですか?」とかいう、いわゆる旅行英会話を最初に思い浮かべるけど、そういうもんは、「伝えたいこと」の一番基本的な、必要最低限度の言葉ということやな。
   なかなかわかってるやん。そういうことやから、せっかくWRCを見に行くんなら、地元のファンや、外国からのファンの人らと、ぜひ「最低限度」以上の話をしてみてほしいな。同じWRCのファン同士、きっと話がはずんで楽しい思い出ができるよ。
   そうや。ワシみたいにカタコトでも、メカニックや、競り合ってたドライバーとはけっこう話が通じたから、ホンマにオモロかったで。特にチーフメカニックとは、以心伝心というか、オレが言いたいことを向こうから聞いてくれたりしたし。なんか、ずっと前から友達やったみたいな気がしたなあ。
   そういう体験ができたのは、クルマやラリーに関する2人の知識や考え方が、かなり近かったからや。こんなふうに、話題のレベルが合うというのは、コミュニケーションをするうえで、言葉そのもの以上に大事なことやと思う。
   なるほど。
   話したい内容があって初めて、それを伝える言葉が必要になる。そこで、英語でその内容をどう表現するかやけど、これは勉強して覚えなアカンから、この部分はちょっと頑張ってや。
   そこが日本語とちがって英会話の厄介なところやな。
   でも、このごろはインターネットがあるから、勉強の材料は比較的カンタンに手に入るよ。英語のWRC関係のサイトを読んでれば、何をどういうふうに表現するのかがわかってくるはずや。
   ふーん、たとえば?
   たとえば、初歩的なところでは、SS速報とかリザルトによく出てくる言葉。「転倒した」は「rolled」、「コースアウトした」は「went off the course」、「リタイヤした」は「withdrew」・・・
   なんかイヤな言葉ばっかりやな。もうちょっとええ例を出せよ。
   そう言われても、やっぱり自分でもこういうのはよく使うからなあ。
   なんでオマエがそういう言葉を使わなアカンねん?
   国際ラリーではSSフィニッシュとかサービスパークとかに広報スタッフが待ち構えてて、選手全員に「今のSSはどうでしたか?」とか「調子はどうですか?」とか英語で聞くやんか。オーストラリアでは2年連続rolledやし、ニュージーランドではwent off the course でwithdrewやし。日本アルペンでもhitとかdamaged とかalmost spunとか、そういうことばっかり言うてたような・・・
   そんなしょーむないこといちいち言わんでも、オレみたいにいつでも “No problem!” て答えといたらええやんけ。
   ウソはついたらアカンで。
   ウソちゃうわい。オレにとってはどんな状況でもNo problemや!
   さようですか。とにかく、英語表現を仕入れるサイトやけど、ラリーXのニュース・フラッシュ欄はワールドラリーニュースの日本語訳で、原文にもリンクしてるから、辞書を引く手間が省けてお手軽ですよ。ISC公認サイトのwrc.comは、ドライバーの声も流してるから、聞き取りの練習ができたりするし。
   そういうことらしいですわ。とにかく、ワシも影ながら、伊平さんが充実したWRC観戦旅行を実現しはることを祈ってまっせ。でも、日本でWRCするときは、ワシには遠慮なく日本語で話しかけてくれてええからね。いや、もちろん、外国でもや。
   ほんなら、WRCに出場させてもらえるように、まだまだこれからも頑張って走ってくださいや。
   おう、待ってろ新井! いや、待ってろペター、や! いや、待たんでええわい!
   口だけでも元気なのは、競技生活のうえでも「長生きの秘訣」、ですな。

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