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No.136

No.137-141
No.142-144
No.108  3月23日受信 千葉県・じゅんさんから
Question  こんにちは。夫婦漫才のようなQ&Aコーナー、いつも楽しく読ませていただいてます(笑)。 「西尾雄次郎+インプレッサSti Rallying in Japan 2001」のビデオを購入し見させていただきました。正直、WRCとかのインカーカメラのビデオなんかより全然迫力があって、見ていて恐怖すら感じます(笑)。2002年版の発売はいつでしょうか? こんなにリリースの待ち遠しいビデオもありませんよ〜(*^−°)
 
 2002年版は現在製作中です。出来上がるのは4月下旬ぐらいかな? 2001年版を発売してしばらくの間、アンケートをとってみたら、「SSはノーカットがいい」という答えが圧倒的に多かったので、今回は収録するSSは出来る限りノーカットで、という方針で作ってます。
   しかし、どれもこれもノーカットにしてたら、メチャクチャ長いビデオになるんちゃうんか?
   うん。せやから、上下2巻にすることにした。ほかにもいろいろ、アンケートの要望をできるだけ入れるようにしてるよ。
   ふーん、たとえば?
   コドライバーの声が聞きたいという要望に応えて、去年の途中から声をMDに別録音したんや。でも、最初のうちはMDが途中で止まったり動いたりして、ノートを読む声が断片的にしか入ってないのもある。モントレーと日本アルペンはカンペキやけどな。あんたの声まで入ってるし。
   オレの声なんか聞いてどうすんねん。それにしてもノートの声が断片的というのは怪しいな。自分が読み間違えてて都合悪いから、編集段階でカットしてるんとちゃうんか?
   私がそんなズルするわけないでしょ。この前見たキロロのビデオでは、私が1か所右と左を読み間違えてたけど、あんた怒鳴りもせんとおとなしゅう走ってはりましたで。ノート聞いてなかったんちゃう?
   ふん、オマエが間違うたびにいちいち怒鳴ってたら、著しく体力を消耗するわい。
   しかし実際の話、右と左を読み間違うというのは、誰でもときどきはあるというような気が、最近してきたわ。
   そらやっぱりそうやで。ニッキー・グリストが、「右と左を言い間違えたことは1度もない」って何かの記事で言うてたけど、オレは、絶対にそんなことはないはずやと前から思ってた。
   勝田くんも言うてたで。「コドライバーが右と左を読み間違えることって、しょっちゅう、というほどでもないけど、ときどきありますよ。僕だって、ときどき右と左を思いちがいしたりするし。そんなもんじゃないですか?」って。
   実際のところ、間違ってもタイムロスするだけで大事には至らんという場所がほとんどで、間違うとエライことになる場所はそれほど多くはないということやろ。そう考えたら、コドライバーて、ホンマ、ラクな仕事やなあ。
   え〜ビデオの話に戻りますが、以上のほか、「ルート図を入れてほしい」とか「タイムが知りたい」というご要望にも応えたいと思ってます。「車外からの映像をもっと」とか「ペダルワークが見たい」というのは、今回は無理ですね、残念ですが。今年はそういう場面も入れられるよう、打ち合わせ中です。
   しかしもう4月やで。ウダウダしてんと早ようせえよ。そうや、オマエ、いっそ名前を「ウダイ」に変えたらどうや?
   そんな名前にしたらCIAの工作員に狙われるやんか。昨日、週刊誌の宣伝に「独占スクープ!ウダイ日本密入国」て書いてあったぐらいやから、それと間違えられて殺されるかもしれん。

 
   まさかオバハンには変装しよらんやろ。ま、とにかく、「ウダイ」と言われとうなかったら、さっさとビデオを作るこっちゃ。しかし慌ててヘンなのを作って「クサイ」とか「ダサイ」とか言われんようにな。
   へえ、クサイ氏の下に、まだダサイ氏ていう弟もおったん?
   ああもう、何を言うとんねん。
 
No.107  3月14日受信 滋賀県・匿名希望さんから
Question  海外でラリードライバーの勉強をしたいんですけど、どうやったらいいですか? 僕はまだ競技をしたことがないのですが、ある程度日本でやってからのほうがいいのでしょうか?
 
 「海外でラリードライバーの勉強をしたい」というのは、いずれWRCに出たい、ということかな?
   うんと金持ちやったら、そらあ海外に行ったほうがええと思うで。WRカーを買うて、それでどんどんラリーに出たら、日本でチョロチョロ走ってるよりもよっぽど練習になる。それである程度力がついたら、持参金つきで有名チームのセカンドドライバーになったらええ。これが一番の近道や。
   はあ、そういうことができればねえ。確かに、日本ではSSをたっぷり走れるラリーは少ないし、全日本でもSSが100km以上あるラリーなんて年に1つか2つしかないもんね。
   そのうえ、今年からは国内ラリーではグループN並の改造しか認められへんようになったしな。去年まではほとんど青天井で改造が認められてたのを、新しい車両規定でパワーも改造範囲も大幅に制限したのはええことやとは思うけど・・・
   非力なNのほうが安全やし、去年までほどはクルマの差がないから、ウデを磨いて勝負、という「ヤル気」が持続しやすいかもしれんけど、もっと速いドライバーになるには、早いうちにもっと速いクルマに乗り換えたほうがええやろなあ。
   だいいち、速いクルマで走ったほうがオモロイがな。
   それは走るほうも見るほうもやな。国内ラリーの人気を高めて、国内での盛んな競争の中から世界に通じる才能を見つけられるように、いずれはグループAとかWRカーも国内で使えるようにしてほしいね。
   というのが日本の現状やから、もしもできるなら、海外に行くのが近道やと思うで。
   そうやねえ。さしあたり、イギリスかイタリアかな? イギリス国内選手権はWRCへの登竜門と言われるぐらいで、ヨーロッパじゅうから有望選手が集まってくるらしいし。
   しかし、むこうでは「ラリーが盛ん」とはいっても、日本みたいに誰でも彼でもラリー車を持ってそのあたりを走り回ってるというわけではない、ということを、ちょっとわかっといてもらったほうがええやろな。
   そうそう。日本は異常にラリー車を持ってる人が多いし、「ラリー」と名のつく競技会も年に200回ぐらいあるけど、こんなのは世界広しといえども日本だけらしい。イギリスでさえ、ラリー競技会の数もラリーをしてる人も、日本に比べてはるかに少ないって。そういう話はよく聞くし、イギリスに住むようになった新井くんも、そう言ってたよ。
   ヨーロッパでは、「モータースポーツはお金持ちの遊び」という考え方がはっきりしてるみたいやな。
   日本ではそんなにお金持ちでなくても、かなり立派なラリー車を持てるし、「ラリー」にも簡単に出られる。ただし、SSのない「ラリー」がほとんどやけどね。
   イギリスのラリースクールに行った人もいるようやけど、卒業後どうしたかというと、日本に帰って来てそのまま何もせず、という人が多いみたいやな。
   ラリースクールを出ても、実際にラリーをせんかったら、しょうがないねえ。ラリーに出てないと練習もでけへんし、進歩もせえへん。そもそも、競技成績がないとスポンサーに売り込みもでけへん。ラリーをするには、とにかくまずラリーに出場し続けてないと・・・
   日本でやるにしろ海外でやるにしろ、ある程度の頻度で競技会に出られるだけの経済基盤がないとなあ。
   以前、マレーシアの国内選手権に出たときに、マレーシアに住んでラリー修行をしてるというイギリス人に会ったわ。イギリスでラリーをするよりも、マレーシアでするほうが安いから、という理由でね。まあ、たしかに1戦で150kmぐらいSSを走れるから、たっぷり練習できるといえばそうかもしれんけど。
   なるほど。エントリーフィーも安いしな。
   同じ理由で、日本人やオーストラリア人も来てたよ。でも結局その中でさらにステップアップできたのは、マレーシア人のカラムジット・シンやサラディン・マズランだけ。
   マレーシアで活動すると、スポンサーはマレーシア企業、とするとマレーシア人が有利、ということか。外国で成功するのは難しいね。オートバイのGPでは外国で認められて外国でスポンサーを獲得する人もけっこういるし、最近は四輪レースでもそういう人が出てきたけど、ラリーはまだまだやね。
   「海外でラリードライバーの勉強をしたい」というんなら、たとえばイギリスのラリースクールに行ったら、スクール卒業後もイギリスでそのまま活動するつもりで行ったほうがええと思うわ。
   そうでなかったら、最初から日本でクルマを買って、ダートラ場とかミニサーキットで練習しながら、SSのあるラリーに年に5回ぐらい出る、というのがええんとちゃうか?もちろん、お金があったら8回でも10回でも出たらええ。
   ほんでまあ、日本の中でどこがええかというと、私は大阪やと思うわ。海外に行こうと思うぐらいのお金があったら、ニシオガレージでインプレッサを買うて、毎日プラザ阪下で練習して、週に1回でも月に1回でも、広島のテクニックステージタカタで走ったらええねん。それで、才能があるようやったら、私らがスポンサーに推薦したげるし。
   はあ、なるほど。
   それに、若いうちに才能が認められたら、スポンサーも世界へのステップアップを積極的に考えてくれるやろうし。
   何年か前までは、ラリーにスポンサーしてる企業はどこも、「全日本ラリー」と「WRC」や「アジパシ」とをまったく別のものとして考えてたけど、今はちがうからね。そういう意味では、日本でもチャンスは大きくなってきてるということやなあ。
   ま、大阪でも滋賀でもええやん。とにかくやってみて、わからんことがあったら何でも聞きに来て来て!
   こういう調子のええヤツに乗せられてハシゴをはずされる、というのもモータースポーツではよくあることで・・・まあ、自分でできる限りの情報を集めて、信頼できる情報とそうでないのを取捨選択して、それにもとづいて自分で判断する、というのが、何をするにも大切なことやとワシは思うで。
 
No.106  3月13日受信 北海道・的場秀太さんから
Question  2001のビデオ見ました。メチャメチャテレビの画面にクギ付けでした。2002も早くビデオで見たいです。さて質問なのですが、スノー、グラベル、ターマック、それぞれでの練習などで、目標や意識することは何ですか? 教えてください。
 
 ううむ、練習で意識してることか。なかなかめんどくさい質問やな。また今度にしよか。
   こらこら、そう言ってずっと先送りしてきたから、こんなに掲載が遅くなったんや。面倒がらんと早よう説明してよ。要は、アクセルオンのコーナリング、やろ?
   スノーとグラベルはそうやけど、ターマックはちょっとちがうかな・・・
   (よしよし、乗ってきた)ふんふん、どうちがうん?
   スノー、グラベル、ターマックの3者を比べると、アクセルオンのタイミングが最も早いのはスノーやね。スノーの場合は、ストレートで減速を完全に終えて、必ずアクセルを踏みながらコーナーに入って行く。フロントタイヤのトラクションでノーズをインに向けるんや。
   「雪壁走法」の説明に書いてあるとおりやな。(RallyX Netのコラム#4「雪壁走法にテクニックはいらない?」参照)
   うん。スノーではブレーキングドリフトやアクセルオフによる荷重移動でノーズの向きを変えようとすると大失敗する。ドライダートで同じことをしたときとまったく逆の方向にクルマが向いてしまったりするからね。
   それも「雪壁走法」の説明に書いてあったな。雪道では、ブレーキングドリフトするつもりでブレーキを踏んだら、クルマはアウトの壁に刺さる、と。
   スノーに限らず、ウェットダートでもそうや。つまり、路面のミューが低いほど、アクセルオンのタイミングを早くするということ。そういう路面では、フロントタイヤのトラクションでノーズをインに向けるような運転をせんと、曲がれへん。
   しかし、そうするにはコーナリング前の減速が正確でないとあかんから、それが難しそうやなあ。ブレーキングドリフトみたいに、ブレーキ踏みながら入るというわけにはいかんし・・・
   せやから、ミューの低い路面で速く走るのは難しいんや。これまでのラリーの結果を見ても、路面が滑りやすくなればなるほど、ドライバーの実力が出てたやろ? ヌタヌタダートになったら、オレはいつも速かったやんけ。
   う〜ん、まあ、タイヤとか出走順の影響もあったと思うけど。
   相変わらず素直でないなあ。お前いったい誰とラリーに出てるんや?
   えっ、ああ、あのカッコええことで有名な、西尾雄次郎選手とです。
   カッコよくてしかも速い、やろ?
   はいはい、そのとおりで。大阪スバルの山口社長によれば、「大阪の星」とか・・・
   そこまで言わんでええわい。で、ターマックはやな、もっと高いスピードで奥まで突っ込んで、ブレーキングもまだ終わってなくて踏んだまま、ぐらいの状態でクリッピングまで行くほうが速いんや。
   ははあ、なるほど。イケイケドンドン、ていうやつですか?
   ちゃうがな、これも適切なブレーキングが必要やということや。コーナーに入る前にブレーキングが終わってるようではタイムは悪いし、ちょっとブレーキをがめりすぎたらコースアウトやしな。
   ええトシして危ないことしてるなあ。
   オマエかてやんけ、よう言うわ。それで最後にもう一つ付け加えると、ターマックでは、とにかく減速Gも横Gも高いから、体がブレんようにすることやね。腹筋やシートベルトで体をしっかりホールドして、ハンドルがスムーズに回せるように、と。
   そうやねえ、シートベルトはぎゅうぎゅう締めやね。せやから、舗装のラリーではシートベルトの締めすぎで血のめぐりが悪くなって、「エコノミークラス症候群」になる人もときどきいるとか・・・
   そんな話、聞いたことないわい!

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