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No.166        
No.149  1月30日受信 鹿児島県・東倉康一さんから
Question

 遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年もご活躍期待しています。ニューカラーリングなかなか素敵ですね。しかしこう言っては何ですが、西尾さんはあの白とピンクのカラーリングは落ち着かないのではないでしょうか?

 さて、素朴な質問なのですが、先日WRCのモンテがありましたよね。スバルチームはスタートのセレモニーでは「555」のカラーリングだったのが、レグ1のスタート時には「6連星」のカラーリングだったと思います。これはセレモニー時はモナコだからタバコ広告がOKで、競技中はフランス国内でタバコ広告がダメということなんでしょうか? また、車のカラーリングの変更は、ステッカーを貼り替えるのか、それともドアごと取り替えるのでしょうか? どちらにしても大変な作業ですよね。回答よろしくお願いします。

 それと、昨日スカパーでオートサロンの様子を放送したときに、新井さんのトークショーも放映され、その中で、「最近はドリフトさせるよりゼロカウンターの走り方が主流」「コーナリングはハンドル操作は少しで、後はブレーキとアクセル操作で方向を変える」と話されていました。さすがだなーと思う反面、昔のドリドリ走りが少なくなったのは少し残念な気がしました。全日本のドライバーの走りはドリドリがまだ多いようですが、これも変わっていくのでしょうか?

 今年の開幕は4月ということで、まだまだ準備などが忙しいと思いますが、体調に気をつけて頑張ってください。

 
   いつも細かいとこまでよう見てるなあ・・・
   STIの担当者に聞いてみたら、カラーリングを変える理由は東倉さんの推察どおりやったわ。変更方法は、ドアを替えるんじゃなくてステッカーを貼り替えるんやて。
   いちいち貼り替えるんか、めんどくさいことするんやな。でも、どうせステッカー屋さんがしてくれるから、めんどくさいこともないか。
   ステッカーをキレイに貼ったり剥がしたりするのは、シロウトがやるとえらく大変な作業やけど、ステッカー屋さんはそれが仕事やもんね。
   P−WRCのチームには、この前のアルペンワールドラリーミーティングでみんなのステッカーを貼ってくれた依田工芸さんが専任で毎戦ついて行ってたらしいけど、ワールドラリーチームにも専門の担当者がいるんやろなあ。
   うん、あっちはあっちで別の人がやってるんやて。それに、強力なマグネット式のステッカーもあって、これはホントに手間いらずらしいよ。
   さよか。これで今回の答えはオワリやな。簡単に済んでラクやったな。
   いや、まだ残ってるよ、走り方の話が。
   走り方なあ・・・最近の走り方の変化は、タイヤの性能向上に伴った必然的なものやから・・・
   ふうん。でも、ステアリングがゼロカウンターでもドリフトはしてるでしょ?カウンター当てるほどアングルが深くないだけで。
   たぶん、「ドリフトさせるよりゼロカウンターで」というのは、フツーの人にもイメージしやすいようにそう言うてるだけやろ。
   そもそも、グラベルの場合はドリフトなしのコーナリングなんてあり得へんよね。カメみたいにメチャクチャゆっくりベタベタのグリップで走れへん限り、絶対にタイヤは滑ってるんやから。
   「ドリフト」っていう言葉を聞くと、ほとんどの人は、カウンターをあててテールを振り回すという姿をイメージするんやろう。それはアングルがすごく深い「ドリフト」や。そして最近はこのアングルがだんだん浅くなってきてる。
   それを称して、「最近はドリフトしない走り方が主流」なんていう言い方をしてるわけか。
   タイヤの開発が進んでタイヤ固有の“スリップアングル”が小さくなったことで、前よりももっと高いスピードを出しても、前ほどは角度をつけずにコーナリングできるようになったからね。でも、これは同じスピードで比べた場合で、スピードによってドリフトアングルは違ってくるよ。
   そういえば、キプロスみたいにセコセコの道では、WRCドライバーもサイドブレーキ引きまくって、深いアングルでクルマを振り回してるね。逆に、コーナーが浅くてスピードが高いほど、もともとドリフトアングルは小さかったな。
   そこへ来て、タイヤの性能向上でさらにアングルが小さくなってるから、高速コーナーでは「ドリフトさせない走り」をしてるように見えるんやな。
   しかしそれはWRCだけでなくて全日本もでしょ? タイヤが同じように変わってきてるんやから。
   それに最近は全日本も高速コースが増えてきたしね。
   「ひえつき」は全日本の中でも一番低速な部類やから、ドリフトアングルはほかのコースに比べて深いことが多い。それで、東倉さんは「全日本の走りはドリドリが多い」と思わはったんかもしれへんね。
   そうやな、もっと高速なコーナーで見たら、また印象もちがってくるやろう。
   それから、「コーナリングはハンドル操作は少しで、後はブレーキとアクセル操作で方向を変える」って話やけど、これは No. 136で説明したのと基本的には同じ走り方やね。
   最近は全日本でもトップクラスはみんなこういう走り方を意識してると思うよ。3年前にキロロでリタイヤした後に林道で見てたら、ワシのほかに綾部さんがこういう走り方をしてたな。あのときはリタイヤしたドライバーが多かったから、みんなの走りを見れたわけやないけど・・・
   コースが短いと一発の速さで勝負が決まることが多いから、当時はまだあの走り方をしてる人は少なかったんとちがう?
   SS距離の長いWRCでは、安定してタイムを出せる走りのほうが結果がいいと思う。それで必然的にああいう走り方が主流になっていったんとちがうかな? 全日本ラリーでみんながそれをやり始めたのも、全日本ラリーのSS距離が長くなってきたことと無関係ではないやろう。
   走り方の変化というのは、クルマやタイヤの性能に加えてコースの長さまでをも含めた「環境の変化」に対応してるってことか。そのときそのときの「環境」の中で、最もいい成績が残せるような走り方を、トップドライバーたちは追及してるわけや。
   いや、その環境に最も適応した走り方を早く見つけたドライバーが、「トップドライバー」になるんやろ。
   まあそんなことどっちでもええわ。「トップドライバー」であってもなくても、とにかく勝たんとオモシロないから。
   それを言われると耳が痛いなあ・・・
 

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