NISHIO GARAGE


Release 2001         

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2001  Vol. 12 issued Sept. 11


全日本ラリー選手権四駆部門第7戦 Kiroro Traverse Kamuimindara Rally in Akaiagawa

 

西尾、奴田原がともにSS1でリタイヤ

〜 漁夫の利を得た綾部がゆうゆうと勝利を手中に 〜

 

 

今年の全日本シリーズも残すところあと2戦。前戦のノースアタックでは、計時結果が信頼できないという主催者の判断から、 いったんは発表されていたSS結果のうち3か所の計時が競技終了後に全車分すべて取り消しとなり、西尾は2位でシリーズランキングトップを維持するはずが、4位となってポイント リーダーの座から滑り落ちてしまった。このため、チャンピオン争いは、西尾、奴田原、綾部の3人が激しくしのぎをけずる状況で、このキロロトラバースが重要なカギとなりそうだ。

 

開催地の北海道・小樽南郊の赤井川村では、1週間ほど晴天が続いていたが、ラリー直前になって低気圧がやってきた。金曜日午後から雨が降り始め、土曜日と日曜日の天気予報も曇りまたは雨。セミウェット路面になればファルケンRS−02Dがその圧倒的性能を発揮する。西尾にとってはおあつらえ向きのコンディションとなった。

 

ヤマハキロロリゾートの中心・ホテルピアノ前をスタートした競技車は、ウォーミングアップとして設定された約18kmの周回ルートを経て最初の林道に挑む。波乱はいきなり起こった。

 

SSスタート後3kmを過ぎたあたりから、西尾は左コーナーが曲がりにくいと感じ始めた。そう感じて間もなく、左コーナーを曲がりきれずにアウトの土手に上る。「右フロントがバンクしたか?」パンクであれば、このSSを慎重に走り切ってタイヤ交換をすれば問題ない。ところが次の左タイトコーナーで、車はまったく曲がらずにアウトの薮に飛び込んだ。

 

幸いにもすぐにクルマは出たが、右フロントの足が完全に壊れたような感触がある。数100メートル先の広場に停めて見ると、右のロワアームが外れていた。タイヤ側のボールジョイントのナットが、割りピンを引きちぎって抜け落ちている。信じられない事態に呆然とする西尾。その横を綾部が快調に飛ばして行く。ところが、次に来るはずの奴田原は現われず、綾部の約2分後に石田正史がやって来た。

 

 奴田原はスタートから約500メートルの右ヘアピンでアウト側の溝に落ち、このラリーを終えていた。まさかそんな場所で奴田原がコースアウトして、しかも溝から出られなかったとは。信じ難いことだが、これがラリーというものかもしれない。もう一人の実力者・石田正史は、スタート早々からマシンの調子が悪く、スピードが上がらない。そんな中、綾部は余裕のドライビングで勝利を手中にした。

 

 これでシリーズトップには綾部が立った。西尾にはまだ可能性が残されているとはいえ、最終戦で西尾が優勝して綾部が4位以下、という厳しい条件だ。「こうなったら、チャンピオンはともかく、とにかく優勝することを目標にする」と西尾は言う。もしもこの言葉を西尾が実行できれば、道はおのずと開けると信じよう。

 

 

 

 

 

Cクラス競技結果(完走16台/出走29台)

順位 クルー 車両 タイヤ SSタイム ペナルティ 合計タイム
1位 綾部美津雄/市野諮 インプレッサ DL 1:29:49 0:00 1:29:49
2位 柳沢宏至/美細津正 インプレッサ YH 1:30:05 0:00 1:30:05
3位 小西重幸/佐藤忠宜 インプレッサ DL 1:30:11 0:00 1:30:11
4位 福永修/中川雅浩 ランサー DL 1:30:23 0:00 1:30:23
5位 田口幸宏/田口雅生 ランサー YH 1:30:34 0:00 1:30:34
6位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 1:30:53 0:00 1:30:53

 

Date  2001年9月8-9日
Place

北海道赤井川村・ヤマハリゾートキロロ スタート&フィニッシュ

Data  SS総距離 約114km
Weather  レグ1 曇り、レグ2 曇り時々小雨/気温15〜25℃