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Release 2001         

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2001  Vol. 15 issued Oct. 23


全日本ラリー選手権四駆部門第8戦 MCSCラリーハイランドマスターズ

 

西尾、3位でランサーの表彰台独占を阻む

 

〜 ドライグラベルで苦戦するも、最終2本のターマックで本領発揮 〜

 

 

MCSCハイランドマスターズは、その過酷さから、全日本シリーズ中、完走率が最も低いラリーと言える。シリーズチャンピオンを決める戦いが、このハイランドマスターズに持ち越されたことがすでに、西尾にとってこのうえなく不利だった。なにしろ、過去12回の出走で完走はわずか3度、しかもこの3年間はマシントラブルで早々に戦線離脱を余儀なくされ、まともにSSを走っていない。

 

それにひきかえ、綾部は98年まで5年連続でこのラリーを制し、それ以後も毎年のように優勝争いを展開している。多くの選手が、「ハイランドではあまり完走した記憶がない」と言うのとは対照的に、綾部はこのラリーを最も得意としていた。

 

 10月21日土曜日、ラリーは例年どおり深谷ダムのギャラリーステージでその幕を開けた。西尾はここで幸先よくベストタイムを奪ったが、つづく10kmの八本原でスタート早々インターコムにトラブルが発生して低迷。いっぽう、アドバンチームの奴田原、田口、松井がここで圧倒的な速さを見せつけ、早くも1−2−3のフォーメーションを形成した。

 

西尾はその後、完全ドライの路面に苦戦。綾部もペースが上がらず西尾と同タイムの7位で第1セクションを終えた。第2セクションで西尾は4位まで浮上したが、綾部はタイヤ選択に失敗したのか、さらに下位に転落。こうなると、西尾は2位で逆転チャンピオンの可能性も見えてきた。しかし、第3セクションに入ってもアドバンの牙城はゆるがず、西尾は結局、3位松井に6秒の差をつけられたまま、すべてのグラベルステージを終えることになった。あとは2本のターマックに望みを託す。

 

舗装の速さはやはり誰にも負けなかった。西尾は舗装を得意とする松井をも11秒差にくだして一気に逆転、1秒差で追っていた福永も6秒差に退けた。同じ道の逆走となる最終SSでも西尾は2位に8秒差のぶっちぎりベストタイム。激しく4位を争い、あわよくば西尾を再逆転しようと狙う松井と福永は、ともにコースアウトで大幅にタイムロスしたが、何とか5位・4位を確保した。すでに大差をつけていた奴田原と田口は、無難に走ってアドバン・ランサー・エボ7による1−2フィニッシュを達成した。

 

この結果、綾部がシリーズを制覇し、3勝をあげた奴田原が2位、西尾は3位となった。西尾にとっては、チャンピオンを逃したことはたしかに残念だが、それが最終的な目標ではないという。チャンピオンは、努力の結果としてたまたまついて来るものに過ぎない、と考えているからだ。そしてその努力の目的は、「もっと速く走りたい」というただそれだけのことに尽きる。その気持ちがある限り、西尾の挑戦に終わりはない。

 

 

 

 

Cクラス競技結果(完走16台/出走29台)

順位 クルー 車両 タイヤ SSタイム ペナルティ 合計タイム
1位 奴田原文雄/小田切順之 ランサー YH 1:12:52 0:00 1:12:52
2位 田口幸宏/田口雅生 ランサー YH 1:13:23 0:00 1:13:23
3位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ FK 1:13:42 0:00 1:13:42
4位 福永修/中川雅浩 ランサー DL 1:14:02 0:00 1:14:02
5位 松井孝夫/遠藤彰 ランサー YH 1:14:07 0:00 1:14:07
6位

石田雅之/澤田茂

ランサー

BS 1:14:11 0:00 1:14:11
大庭誠介/高橋浩子 ランサー YH 1:14:11 0:00 1:14:11

 

Date  2001年10月20-21日
Place

岐阜県宮村・飛騨位山モンデウススキー場 スタート&フィニッシュ

Data  SS総距離 80.29km
Weather  快晴/気温8〜20℃