NISHIO GARAGE


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2001  Vol. 16 issued Nov. 20


SUBARU Six-Star Sports Meeting in 舞洲

 

迫力のGDBワンメイク無差別級バトル

 

〜 ジムカーナ勢得意の舗装主体コース、ラリードライバーの勝算は? 〜

 

 

大阪スバルが頑張りました

3年前に大阪で始まったインプレッサ・スポーツ・ミーティングだが、今年は大阪オリンピックに向けた準備で舞洲が建設工事現場になってしまう、というわけで、当初は、東京だけでの開催が企画され ていたらしい。

 

この話に西尾雄次郎も大阪のスバルファンもガッカリ。ところが、「大阪で始まったイベントを大阪で育てなくては」と、地元スバルディーラーの大阪スバルが頑張ってくれた。

 

その熱い気持ちが天に通じたのか、大阪はオリンピック招致競争で北京に負け、舞洲の工事もとりやめ。こうしてめでたく今年もスバルファンの祭典が大阪で実現した。名前はSixStar Sports Meetingと去年までとは少しちがうが、中身はいっしょ。早朝のテストランから始まって、サイン会、トークショー、デモラン、そしてクライマックスは2台同時走行の勝ち抜きスーパーSSで、ファンの熱いハートにトドメを刺す。

 

去年は運悪くギヤの入らないクルマをつかまされて(?)決勝戦で敗退した西尾だが、今年は決勝も自分のクルマで走れるから大丈夫。デモランでもいいところをみせようと、開催数日前には朝4時に某山奥の野外駐車場 まで出かけ、ドーナツの練習をしたという。(といっても、1回やってみて、「あ、やっぱりこんなんカンタンやわ」と言ってすぐに帰って来たらしいが。)

 

STIの社員某Hは、「これまでずっとジムカーナ屋が勝ってるから、今年こそラリードライバーに勝ってもらわないと」と西尾にハッパをかける。しかし、「雨が降ってくれたら勝てるデ。またK山くんが来るんやろ?」ときいた西尾に、Hは情け容赦なく答えた。「今回は(雨男の)K山は行きませんよ。晴れ男の私とT田が行きます。これまでこの2人が出かけて雨が降ったためしがありません。」 

 

なにしろ舞洲のコースは、ダートはほんの一部だけでほとんどが舗装。ということは、勝負にこだわるならクルマを舗装用セッティングにして全然振り回さない「ジムカーナ走り」をしなければならない。しかしそれでは見ているほうは全然面白くない。インプレッサファンはラリーファンが多いことを百も承知のラリードライバーたちは、これぞラリー!というような大フェイント&ドリドリで大喝采を受けるが、それではここのスーパーSSで勝つことは難しい。しかし雨が降れば舗装のグリップがぐっと落ちるので、「ラリー走り」でも勝算はじゅうぶんにある、というわけだ。

 

音つきのビデオに興奮

11月18日(日)、舞洲は天気予報どおりというかそれ以上にいい天気。だだっ広い埋立地だから海風が寒いだろうと思っていたが、日差しがぽかぽかと暖かく、冬用のジャケットを着ていたら暑いくらい。

 

大阪スバルのブースでは、朝から大画面のプロジェクターで西尾雄次郎インカービデオの放映が始まった。いつも見ているビデオカメラの小さい画面に比べると、これはかなりの迫力。しかも、大阪スバルの担当者がBGMまで用意してくれていた。曲目はどれも70年代から80年代前半のハードロック。オーストラリアでもタイでも、開会式と表彰式にラリーのビデオを見せてくれたが、いつもBGMはこういう曲だった。それは、ラリーが「ワイルド」で「熱い」アソビだから?

 

午前中はよかったが、昼頃になって太陽の向きが悪いのか天気が良すぎるのか、画面が見えにくくなってきた。ちょうどこの頃、映していたのがMCA BARUの夜間のSSなので、余計見えにくい。このイベントのインカーは、クルマ1台分の幅しかないコンクリート舗装の道で、ときに120とか140を指すスピードメーターが一つの見どころなのだが、その針が見えにくかったのがとても残念。それでも、あの狂気を思わせるターマックの激走にシビレている人は多かったようだ。

 

デモランで異変が

 例年どおりトークショーの最後に抽選で同乗者を決定し、デモランに移る。初めてインプレッサミーティングを見たときは、次々と1台ずつドーナツをするだけで、それが10台以上も続くと 、もうすっかり飽きてしまった。主催者も出演者もそれを反省して、翌年からはいろいろ工夫してきた。おかげで出演者は年々パフォーマンスのウデを上げ、見るほうもますます楽しめる。

 

中にはクルマから降りて自分でバレリーナのようにクルクル回る人もいたぐらいで、皆さんとにかくウケようと真剣です。(これホント!)さあいよいよトリの西尾雄次郎が1台で登場、という時になって、なんだか急にザワザワと風が、と思ったら雨が降ってきた。風はすぐに嵐のように横なぐりになり、コース脇を埋め尽くした人たちの多くはあわててテントへ逃げ込む。今日は晴れ男二人が揃っているはずなのに、これはひょっとして、連れて来てもらえなかったK山くんのタタリか?

 

でも、西尾の走りを見たくて猛烈な風と冷たい雨の中でしぶとく頑張る人たちもいた。それにこたえるべく西尾はランプポッドの4灯をハイビームにして華々しく出陣。山奥の駐車場で1回練習したドーナツも余裕でクルクル、片手を窓から出して手を振る。3年前は、「イヤやなあ」と言って申しわけ程度に回っていたのが、今年はあちこちでクルクルクルクル。今やすっかり快感になっているのかも。

 

いよいよスーパーSS

 デモランが終わるといよいよスーパーSS。あの雨と風は一瞬だけで、今はもうすっかり晴れ、路面も完全ドライ。西尾は1回戦の第1組でラリードライバー・小西重幸と対戦する。前夜、クジ引きで組み合わせを決めたとき、司会者に勝算を聞かれて、「ボクはニシオで、小西くんは小さいニシなので、ボクの勝ちです」とオヤジ的コメントを発していたが、さてそのとおりにいくだろうか?

 

実力を考えれば西尾がスンナリ勝ちそうなものだったが、なんだかそこらじゅうで失敗して、これは完敗ペース。と思っていたら、フィニッシュ直前のフルターンで小西が失敗している間に追いついて逆転、冷や汗もので2回戦にコマをすすめた。

 

フィニッシュした西尾のクルマへ車載カメラのスイッチを切りに行くと、西尾は、「デフをロックにするの忘れてた。ストレートでもフラフラや〜」と反省。そういうことなら、次はちゃんと走ってくれるでしょう。(でも後でインカービデオを見たら、走行中はロックになってたのにフィニッシュ直後に無意識にフリーにしたようだ。これは認知症の始まりか?)

 

1回戦第2組・ジムカーナ西原正樹対S耐渋谷勉は西原の圧勝。第5組ジムカーナの新人・森吉雄一対ラリードライバー・綾部美津雄は好勝負かと思われたが、意外にもあっけなく森吉が勝った。実はデモランで自分のクルマにトラブルが発生した綾部は、小西のクルマを借りたが、スタートしてすぐにアクセルペダルが戻らなくなってしまったのだ。床までアクセルを踏みつけたところ、アクセルペダルの下についているゴムのストッパーがなかったために、床から出ていたボルトの頭にペダルが引っかかったらしい。

 

綾部は小西に、「今までペダルが引っかからずにすんでたなんて、オマエ、よっぽどアクセル踏んでないんだな」とキツ〜イひとこと。西尾も横から、「北村 くんはゴムのストッパーがないとアクセル踏みすぎてワイヤが伸びてしまうねんデ」と付け加える。だが、オジサン二人にイビられても、小西くんはいつものオットリした調子で、「はあ、そうですか。」

 

 第6組はジムカーナ・茅野成樹対ラリー・勝田範彦というチーム・ラック同志の対戦。去年も1回戦で当たり、茅野が勝ったが、今年もまた同様。これでジムカーナ選手は全員1回戦を突破。「ジムカーナ屋はクッと減速してススッと回ってブシュッと出て行ってまったくムダがないけど、ラリー屋はフェイントで振り回してるから、それだけでもうだいぶ負けてる」と、あきらめ顔の社員某H。勝田くんは、「でも、今年は絶対に勝とうと思って、恥をしのんでセコく走ったんですけど・・・」と悔やしそうにつぶやいた。

 

あっと驚く意外な展開

 昨年優勝のジムカーナ・菱井将文は1回戦不戦勝で、緒戦は勝田を破った茅野と。これは手に汗握る名勝負になるかと思われたが、なんと菱井がクランクの入口でスピン。赤旗が出て競技中断となり、茅野は戦わずして勝利を決めた。

 

 菱井のスピンを見て西尾は、「あいつもデフをロックし忘れてたんかな?」 戻って来た菱井に聞くと、ブレーキを踏み込んだときに足が滑ってペダルからはずれ、まったく減速できなかったという。そこでとっさの危険回避措置としてサイドブレーキを引いてスピンさせたらしい。「へえ〜、菱井がそういう失敗をするとはねえ」と西尾は感慨深げ。

 

2回戦の第2組は西尾対西原。実力派同士の好取組を司会者もあおり立てる。2年前のこのカードでは、「楽勝できる」と思って悪路のダート部分で抑えすぎた西尾を、辛くも西原が破った。今年はそのテツは踏まない、と思ったのか西尾は全開。でもちょっとやりすぎで、あちこちでオーバーラン。ダートではすごい土煙、マーカーは倒すわタイヤはハネ飛ばすわで、おそらくブチ当たったモノの数はこの日ダントツ。大幅にタイムロスして西原に惨敗してしまった。

 

第4回スーパーSSの覇者は

 西原は柳沢をあっさり降し、茅野は森吉をやぶって決勝はジムカーナの大御所対決。西尾との対決のときから絶妙のスタートを見せていた西原が、この決勝では焦ったのかフライング。公式競技ではないのでペナルティはないようだったが、西原は一瞬早く前に出た後、「しまった!」と思ったのかそこで停まり、結局出遅れてしまった。

 

 おそらくこの失敗が勝負を決めたのだろう。最後の最後までどちらが勝つのかわからない接戦だったが、茅野が一瞬早くフィニッシュラインを横切り、スーパーSS初優勝。さっきまで ラリードライバーの不甲斐なさに機嫌の悪かった社員某Hも、「よかったよかった! 茅野さんは今年の公式戦ではずっといいところがなかったから、最後に勝ててホントによかったよ!」と喜んでいる。誰が勝ってもインプレッサだから、誰が勝ってもめでたい、というのがこのイベントのいいところ、ですネ。

 

 でも、セコく走った人が勝つようなコースでは、走りを見る楽しさもイマイチなうえに、勝つために年々みんながセコくなっていくのでどんどんつまらなくなる。実際、全日本ダートトライアルがそういう傾向にあることは、多くの人が気づいている。豪快に走った人が勝つようなコースを、来年はぜひ考えてほしい、と今回のイベントが終わったあとで何人もが言っていた。

 

 ともあれ、今年のSixStar Sports Meetingも無事に終了。最後に、大阪スバル ブースの前では、この日買い物をしてくれた人たちに、レシートの番号でちょっとしたオミヤゲがあたる抽選会を実施。特別賞として、この日の放映 のために特別に編集した西尾雄次郎インカービデオも誰かが持って帰った。

 

 でも、あのビデオ、音楽もナレーションもなくて、ホントにただSSをつなぎ合わせただけだから、家で見てちょっとガッカリしてるかも。S−VHSだからフツーのVHSのビデオでは見れないし。あのビデオを持って帰られた方、もしもS−VHSで見れなくて困っていらっしゃったら、info@nishiogarage.comまでメールください。VHSのと交換します。(まだ作ってないけど。)

 

 次は「ニシオガレージ・ファンタスティック・クリスマス」で皆様とお会いしましょう。

 

Date  2001年11月18日
Place

大阪市此花区・舞洲スポーツアイランド

Weather  晴れ時々曇り、一時雨