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2001  Vol. 2 issued March 26


全日本ラリー選手権四駆部門第2戦 MCA BARU

 

予想外の雨に、最終SSで逆転を喫す

〜 残るSSは4本、7秒のリードは西尾にとって充分だったはずなのだが 〜

 

 

  九州のほぼ中央、九重連山の麓にひろがる牧場地帯を舞台に行なわれるMCA BARUは、オールターマックの超高速バトルだ。とくに昨年は、設定された15本のSSのうち、ベストタイム車の平均時速が120km/h超というのが8本、さらにそのうち1本はなんとアベレージ147km/hという凄まじさ。

 

 WRCではSSの平均時速が120km/hを超えないようにというガイドラインがあるが、それに倣った形で、このラリーでも昨年実績で平均時速120km/hを越えたSSは、今年のコースには採用されなかった。

 

 午後3時にスタート会場の九重グリーンパークを出発したラリーカーは、まず瀬の本高原の東にある3か所のステージに挑む。セクション1はこれらを2回ずつ走る計6本から成り、そのうち2か所4本が一般公開された。観光シーズンの始まりとあって、SSを見下ろす道路沿いには、行楽に訪れた人たちもクルマを停め、思わぬ機会を楽しんだようだ。

 

  各SSの距離が2km前後と短いために差がつきにくい。そこで差をつけるには極限の攻めが要求される。走りに硬さの見られた西尾雄次郎をくだしてSS1のベストタイムを奪ったのは、ターマックでは最近メキメキ速さを増してきた勝田範彦だった。だが西尾は同じ場所の2周目となるSS4〜6で本来の調子を取り戻し、セクション1を終えた時点で1位が勝田、2位が2秒差で西尾と、2人が頭一つ抜け出した。
 

 セクション2に用意されたSSは8本。気温が少し下がってタイヤが合ってきたことも手伝い、キャンセルされた1本を除く7本すべてで西尾がベストタイムを奪う。ランサーエボ7デビュー戦となる奴田原は、今回は最初から今ひとつ乗れていなかったが、セクション2でパワステにトラブルが発生し、一気に入賞圏外に去った。エンジンに不安を抱える勝田もじりじり後退し、西尾が逆転して7秒差でこのセクションを終えた。最終セクションのスタートは午後11時半の予定で、その頃にはさらに気温が下がって、西尾が用意してきたタイヤには有利となるはず。勝利はすでに確定したかに見えた。

 

 しかし、運営規則上の問題から最終セクションのスタートが50分遅延され、それを待つうちに雨が降りだした。そしてこの雨は予想外に強い降りとなった。各車ともドライ用タイヤを履いていたが、西尾のそれはとくにサイズが大きく、ウェット路面では極端に運転しづらい。しかもその特徴はタイトコーナーで顕著に出るのだが、運の悪いことに、最終セクションの4本のSSは、どれもタイトコーナーの比重が高かった。

 

 西尾は必死でリードを守ろうとするが、ついに最終SSで勝田に逆転を許す。いっぽう、「自分が勝てるのはこのラリーしかない」と、最後まで勝利への執念を失わなかった勝田は、最終SSもベストタイムを奪う気迫の走りで、歓喜の全日本戦初優勝を手に入れた。
 

 

 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走10台/出走16台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム
1位 勝田範彦/北田稔 インプレッサGC8 DL 27:28
2位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサGDB FK 27:30
3位 綾部美津雄/市野諮 インプレッサGDB DL 27:42
4位 石田正史/宮城孝仁 ランサーEvo6 DL 28:02
5位 福永修/船越潤 ランサーEvo6 DL 28:13
6位 奴田原文雄/小田切順之 ランサーEvo7 YH 28:20

 

Date  2001年3月24-25日
Place

大分県九重町・九重グリーンパークスタート&同県玖珠町・玖珠クリーンランドホテルフィニッシュ

Data  SS総距離 41.15km
Weather  曇りのち雨、気温11〜22℃