NISHIO GARAGE


Release 2001         

Vol. 1 Vol. 2 Vol. 3 Vol. 4 Vol. 5 Vol. 6 Vol. 7 Vol. 8 Vol. 9 Vol. 10 Vol. 11 Vol. 12 Vol. 13 Vol. 14 Vol. 15 Vol. 16 Vol. 17 Vol. 18

 

 

2001  Vol. 8 issued May 29


全日本ラリー選手権四駆部門第4戦 ひえつき

 

SS1でドライブシャフトを破損し、万事休す

〜 入賞の望みは絶たれたが、最後まで走って明日につながるデータを積み重ねた 〜

 

 

  スパイクインターナショナル日本アルペンラリーを終えて大阪に帰って来た西尾雄次郎を待っていたのは、翌週に控えた全日本シリーズ第4戦に向けての車両の仕様変更だった。しかも、予定外のクラッシュで受けたダメージを完全に修復する時間さえない。必要最低限の作業を慌しく済ませ、水曜日には九州に向けてフェリーに乗り込んだ。

 

 第4戦ひえつきは、今年のシリーズの行方を占う今年初めてのオールグラベルラリー。しかし、西尾はまだ一度もインプレッサGDBでグラベルを走ったことがない。開幕戦は雪、そして第2戦、第3戦、そしてつい先週の日本アルペンラリーまで、ターマックラリーが続き、グラベルセッティングをする時間がなかったのだ。とりあえず去年の最終仕様でスタートし、ラリーをこなしながら調整していく、というつもりでいた。

 

 ラリー本番の土曜日は快晴。セクション1は、中山峠に設定された5.05kmのステージを同じ向きに3回走る。スタート直後はGDBで走る初めてのグラベルとあって、ぎこちなさの見られた西尾のドライビングだが、1kmほど行くうちに徐々に調子を上げてきた。中間地点にあるギャラリーポイントで計時していたオフィシャルによると、ここの通過タイムは奴田原と西尾の2台がほぼ同じで、他をだんぜん引き離していたという。

 

 中盤を過ぎてますます乗ってきた西尾は、右コーナーをサイドウェイで抜けると、一瞬で向きを変えて次の左コーナーもサイドウェイで進入する。ところが、ある左コーナーを抜けた直後、クルマは突然スピンし、道に対して直角になって止まった。


 スピンの原因は、左前のドライブシャフトの破損だった。SS3を終えるまでサービスはないので、あと110km以上のSSを三輪駆動のまま走らなければならない。こうして、セクション1を終えた時点で西尾はCクラス21台中20位で、6位との差はすでに63秒。SSが残り26kmしかない状況では、6位入賞すら絶望的となった。


 そのショックもあったのか、セクション2では平凡なタイムしか出せず、上位との差は縮まらない。しかしめげずにショックアブソーバーの設定を何通りも変えながら走るうち、次第に足回りもよくなり、西尾の調子も戻ってきた。セクション3だけの結果は2台のランサーに続いて3位と、一筋の光明も見え始めた。エボ7のテストを徹底的にやったという奴田原には少し差をつけられてしまったが、この差はGDBのセッティングを煮詰めることで解消できるという確かな感触が得られた。

 

 次のラリー・オブ・京都まであと3週間たらず。GDBの進化した姿を多くのファンに見てもらうために、西尾の奮闘は続く。

 

 

 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走19台/出走21台)

順位 クルー 車両 タイヤ SSタイム ペナルティ 合計タイム
1位 奴田原文雄/小田切順之 インプレッサ DL 1101 3.0 1104.0
2位 石田正史/草加浩平 インプレッサ FK 1108 1.5 1109.5
3位 綾部美津雄/市野諮 ランサー YH 1109 2.5 1111.5
4位 勝田範彦/北田稔 ランサー YH 1110 2.0 1112.0
5位 松井孝夫/遠藤彰 インプレッサ YH 1109 4.0 1113.0
6位 鎌田卓麻/小久保昌巳   DL 1116 4.5 1120.5
12位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ DL 1116 4.5 1120.5

 

Date  2001年4月22-23日
Place

大分県上津江村・オートポリスサーキット スタート&フィニッシュ

Data  SS総距離 31.0km
Weather  雨のち晴れ、 気温20〜28℃