NISHIO GARAGE


Release 2002     

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2002  Vol. 10 issued Oct. 28


全日本ラリー選手権四駆部門第8戦 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ

 

西尾、ミッショントラブルで万事休す

〜 優勝した奴田原がシリーズチャンピオンに 〜

 

 

全日本ラリー四駆部門最終戦の舞台となった飛騨高山は、今年も快晴に恵まれた。八本原林道の延伸工事の完成や、昨年初めて使ったターマックステージをさらに延ばしたことから、今年はSS総距離が93kmと昨年に比べて約30%も増加。それに伴ってターマックSSの比率が50%近くに上がったが、依然として「ラリータイヤ使用」という規定は残されている。

 

ここ数年はラリー開始早々の八本原での遅れが響いて思わしい結果を残せないでいる西尾だが、今年は舗装比率が大幅に上がったことから、舗装でのRE461Rのパフォーマンスを生かせば好成績も望める、と逆転チャンピオンに期待をつなぐ。

 

レッキで見たダートの林道は、今年夏の台風で表面の土を大量に流失してしまったらしく、多くの部分で岩盤が剥き出しになったり、ガレ場になっている。西尾は、ダートのSSではクルマをいたわり、舗装で一気にスパートするという作戦を立てた。

 

セクション1は深谷ダム3回、八本原2回を交互に組み合わせた5本のSSから成る。ここではクルマへのダメージを極力避けてトップからあまり離れずついていく予定であったが、いきなり予定は狂った。上りの悪路でタイヤが予想以上に磨耗し、加えてエンジンのアクセルレスポンスが今ひとつであったために下りでスピンして、大幅な遅れを喫した。トップに大差をつけられ、5位に低迷する。

 

エンジンはセッティング変更をして調子を取り戻したが、このままRE460を使い続けるよりは、舗装部分でのタイムアップを狙うほうが得策と判断した西尾は、ダートと舗装が4対6の比率で混在するセクション2にRE461Rを投入した。このタイヤは、表面の土が飛んで舗装のように硬く締まった路面を想定して作られていて、ダートトライアルの2本目や、「ラリータイヤ使用」が指定された舗装ステージで活躍する。

 

セクション2冒頭のSS6は、8.6kmのうち最初の6.3kmがガレガレのダートだが、意外にも、461Rはそんな路面で素晴らしいトラクションを発揮した。さらに、コーナリング中もアクセルさえ踏んでいればどんどん曲がって行く。「このタイヤならまだまだこれから挽回できる!」 そう思って得意の舗装に入った途端、トランスミッションに異変が。ニュートラルのままどこにも入らなくなり、停止寸前まで失速。その瞬間たまたま3速に入ったが、今度はそのままギヤが抜けない。残り約2kmを3速のまま走り、SS6をフィニッシュした時点で西尾の2002年全日本選手権は終わった。

 

ラリーはここ数年のこのイベントでのパターンどおり、奴田原文雄が八本原で圧倒的リードを築いた後、そのまま逃げ切って今季3勝目をあげた。奴田原は2年ぶりに全日本チャンピオンに復活、いっぽう、西尾は5年ぶりに3位以内から転落し、シリーズ4位に終わった。舗装の2戦がともにウェットになるなど、危惧した弱点による痛手が響いた2002年シーズンであったと言えよう。

 

 

Photo Album

 

 

Cクラス競技結果(出走16台、完走11台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム
1位 奴田原文雄/小田切順之 ランサーEvo7 YH 1:22:14
2位 田口幸宏/田口雅生 ランサーEvo7 YH 1:23:23
3位 松井孝夫/遠藤彰 ランサーEvo7 YH 1:23:39
4位 石田雅之/澤田茂 ランサーEvo7 BS 1:23:42
5位 石田正史/宮城孝仁 ランサーEvo7 DL 1:23:56
6位 綾部美津雄/中原祥雅 インプレッサ DL 1:24:17

 

Date

 2002年10月12-13日

Place

岐阜県宮村 ・飛騨位山モンデウススキー場スタート&フィニッシュ

Data

 SS14本、総距離 93.08km、路面:グラベル&アスファルト舗装、ドライ

Weather

 快晴、 気温 8〜17℃