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Release 2002         

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2002  Vol. 4 issued May 27


全日本ラリー選手権四駆部門第2戦 ひえつき

 

最後の最後に実力発揮、西尾冷や汗の2位

〜 データ不足を実戦で補いながらセッティングを詰め、石田正史の猛追を振り切る 〜

 

開幕戦から4か月近いインターバルを経た第2戦は、本格的なグラベルイベントの「ひえつき」。このラリーでは過去2年連続西尾はSS1で戦線離脱している。その悪夢の再現を避けるべく、車両の整備には万全を期して宮崎県椎葉村に乗り込んだ。

 

5月25日は快晴。村の子供たちの歓声に包まれたセレモニアルスタートを経て、ラリー車は山へと向かう。SS1〜3はギャラリーステージで、観客へのサービスも兼ねて同じ場所を3回連続で走る。

 

5kmにわたる全線がきつい上りで、路面はガンガンに硬いこの道で、圧倒的な強さを見せたのはランサーEvo.7+ヨコハマタイヤのアドバンチームだった。思えば、昨年の最終戦ハイランドマスターズのSS2でも、この3台が4位以下を大きく離して1−2−3体制を作ったが、あの道もここと条件がよく似ている。しかし今回の西尾はあの時とは違う。2、3位と僅差の4位につけ、逆転のチャンスをうかがっていた。

 

セクション2は椎葉村北方の山を上り下るループ。この下りSSを得意とする西尾は、ここで一気に逆転する意気込みで臨んだ。しかし今回履くタイヤで急勾配の下りを走るのは初めてで、思わぬ動きをするクルマに戸惑い、攻めきれない。さらに、激しいホコリのためにヘアピン進入で目測を誤り、コーナー入口でインの土手を向いて停止、エンスト、切り返し。これで10秒を失った。

 

いっぽう、ここで上位に異変が起きた。田口がメカニカルトラブルで、奴田原がコースアウトで、相次いでリタイヤ。トップ松井孝夫と西尾との差は11.7秒。もしもあの失敗がなければ、松井に大きなプレッシャーをかけることができたのに、と悔やんでも後の祭り。

 

最終セクションは日没後、三方山での4本のSS。道幅が非常に狭いうえに低速コーナー主体で、西尾が最も嫌いなタイプだ。しかし、そうも言っていられない。タイヤが路面と気温にぴったり合ったのか、ダンロップを履く勝田範彦、石田正史が驚異的な速さで追い上げてきた。西尾はSS1本を走るたび、ショックアブソーバーの減衰値やタイヤの空気圧をこまめに調整して必死で防戦する。しかし最終SSを前に、とうとう勝田には1.2秒逆転され、正史にも1.3秒差に詰め寄られた。

 

迎えた最終SS、西尾は石田正史と同秒でベストタイムを分け合い、辛くも逃げ切った。セッティングを改善しながら最後のSSでベストタイムが記録できたことは西尾にとって大きな収穫だ。いっぽう、勝田は突然のデフトラブルで大きくタイムを落として6位に後退した。勝田の不運には胸が痛むが、これがラリー。他方、今回が初優勝となった松井の成長は、大いに喜びたい。

 

シリーズ1位の石田正史を西尾が10ポイント差で追うここ数年にない展開で、全日本ラリー四駆部門は2週間後に第3戦を迎える。

 

 

 

Photo Album

 

 

Cクラス競技結果(出走20台、完走15台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム
1位 松井孝夫/井手上達也 ランサーEvo7 YK 40:43.3
2位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ BS 40:54.0
3位 石田正史/宮城孝仁 ランサーEvo7 DL 40:55.3
4位 石田雅之/澤田茂 ランサーEvo7 BS 41:03.7
5位 綾部美津雄/市野諮 インプレッサ DL 41:05.4
6位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 41:08.9

 

Date

 2002年5月25日

Place

 宮崎県椎葉村 ・椎葉村総合運動公園スタート&フィニッシュ

Data

 SS11本、総距離 42.28km、路面:グラベル、ドライ

Weather

 快晴、 気温 14〜28℃