NISHIO GARAGE


Release 2002     

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2002  Vol. 5 issued June 11


全日本ラリー選手権四駆部門第3戦 Rally of Kyoto

 

ターマックで予想外に苦戦、西尾7位に終わる

〜 舗装重視のセットアップが落葉と砂利の多い路面で裏目に 〜

 

 

今年で全日本としての開催は3回目を迎えるラリー・オブ・京都。SS構成は開催初年度の一昨年と同じく、「ターマックとグラベルのミックス」ということだったが、同じ「ミックス」でも中身はずいぶん違ったものになった。

 

今年は、1本のSSが、最初はターマックだが途中からグラベルになる。一昨年の「ミックス」は、ターマックのSSとグラベルのSSは別々にあり、しかも、セクションごとに、ターマックSSだけのセクション、グラベルSSだけのセクションと分けられていた。出場者は、ターマック、グラベル、それぞれに合ったセットアップ、タイヤを選ぶことができた。

 

今年はそういうわけにはいかない。この「前近代的」ともいえる設定に疑問の声が出たのは言うまでもない。しかも、それが発表されたのは競技会のわずか1週間前だった。

 

セクション1の路面構成は、ターマック21km、グラベル6km。グラベルとターマックの中間的足回りを採用するドライバーがほとんどの中、西尾はターマックに照準を合わせた。SS3後半のグラベルが苦しいが、おそらくここでの負けは20秒程度のはず。ターマックを得意とする西尾が完全ターマック仕様で臨めば、21kmの舗装で30秒以上のリードが稼げる計算だった。

 

ところがラリー前日のレッキで初めて見た路面は、ターマックとはいえターマック仕様では走りづらいと思えた。SS1は落ち葉が多く、SS3は砂利だらけ。しかし、テストもなしに直前になって折衷的な仕様を採用すれば、かえって結果が悪くなるおそれもある。

 

6月8日は快晴。西尾は当初の予定通り、ターマックに合わせた仕様でスタートした。SS1とSS3では多くのリードは望めないが、9.4kmあるSS2は路面がきれいで高速区間も多い。ここならターマック仕様の有利を生かして15秒ほどのマージンを築くことは可能だ。ところが思いがけないアクシデントがそれを阻んだ。スタート後間もなく、小さなギャップで飛ばされて左前輪を岩壁にヒット。いったんスローダウンして異常のないことを確認し、再び全開モードに移したがその損失は大きい。結局ベストタイムこそ奪ったものの、ここまでのリードは2位の奴田原、勝田に対して10秒しかない。

 

さらに、SS3の直前に左前輪がスローパンクチャーしていたことがわかり、大急ぎでタイヤ交換。右側も前後輪を入れ換えたが、減り具合の異なる4本のタイヤの空気圧バランスを調整する時間がなく、そのままSS3をスタートした。バランスを欠くタイヤでは舗装も思うように走れない。そしてSS3後半のダートは、カラカラに乾いた路面に浮き砂利が乗り、極端にスリッパリーなコンディション。完全ターマック仕様ではさすがの西尾もまったくアクセルが踏めず、道の上にいるのがやっとだ。

 

このSSで順位を落としたばかりか、ドライビング感覚もすっかり狂わされた。SS4以降はグラベル仕様でグラベルSSを走るのだが、SS3の後遺症からかまったくふるわず、ズルズルと後退し続ける。7位という近年まれに見る無残な結果で、西尾は優勝大本命と言われたこのラリーを終えた。

 

 西尾雄次郎のコメント:「一昨年のようにきちんとセクションごとに路面が分けられていれば、あるいは、路面の正確な情報がもっと早いうちにわかれば、こんな結果にはならなかっただろう。気持ちを切り替え、次回は万全の準備をして臨みたい。」

 

 

 

Photo Album

 

 

Cクラス競技結果(出走20台、完走14台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム
1位 奴田原文雄/小田切順之 ランサーEvo7 YK 37:52
2位 石田正史/宮城孝仁 ランサーEvo7 DL 38:01
3位 小西重幸/佐藤忠宜 インプレッサ DL 38:14
4位 石田雅之/澤田茂 ランサーEvo7 BS 38:15
5位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 38:16
6位 柳沢宏至/美細津正 インプレッサ YK 38:17
7位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ BS 38:27

 

Date

 2002年6月8-9日

Place

 京都府美山町 ・長谷運動公園スタート&フィニッシュ

Data

 SS8本、総距離 39.48km、路面:ターマック&グラベル、ドライ

Weather

 快晴、 気温 14〜31℃