NISHIO GARAGE


Release 2002     

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2002  Vol. 7 issued July 29


全日本ラリー選手権四駆部門第5戦 MCA BARU

 

最終SSで逆転された西尾、0.5秒で2位を逃す

〜 阿蘇山麓を舞台にした高速ターマックバトルは、勝田範彦が2年連続で制覇 〜

 

7月末のターマックラリーは熱ダレに強いタイヤが必須、という予想はみごとに裏切られた。木曜日夕方から大量の雨を九州に降らせた台風9号、その後を追うように11号が近づき、金曜日も大分県・久住高原は風雨と霧に包まれたまま。台風が最も開催地に近づいた土曜日の昼すぎ、ラリーは強い雨の中をスタートした。

この悪コンディションのために、今回初めて導入された光電管計測器がSS1途中から作動しなくなり、SS1とSS2はキャンセル。ミスなく走りきった西尾雄次郎が悔やしがる一方、福永修や勝田範彦など、縁石にヒットしてタイヤをバーストさせた選手たちは、このキャンセルで命拾いした。

SS3、4、5は、各車がインカットして泥を路面に撒き散らし、後方になるほど路面が汚れる中、出走順の有利な田口幸宏が頭一つリードし、それを福永、勝田、石田雅之が追う展開。最後方出走の西尾、奴田原は、リスクを避けて虎視眈々と様子をうかがった。

SS6、7、8、9はオートポリスサーキットに移動。ここはすでに台風が通過し、路面は完全ドライ。予想どおり、ここで西尾、奴田原が一気に浮上した。田口が辛くも首位を守り、1位田口、2.2秒差で西尾、その2.1秒差で奴田原というオーダーで久住高原に帰ってきたとき、台風は九州を去り、空はきれいに晴れ上がって星が輝き始めていた。

残るSSは6本、3か所の林道をつなぐループを2周する。西尾は、過去にベストタイムを奪っているSS10/13、SS11/14でタイムを稼ぐ作戦で今季初優勝を狙う。ところが、SS10、SS11の路面は完全に乾いておらずセミウェットのまま。アクセルを踏むとクルマは加速せず左右に振られる。他者のタイムがわからないまま慌しくSS12までを終え、ループ2周目となるSS13のスタート前に、やっと選手たちはそれぞれの位置を確認した。このとき、1位は田口、その1.6秒差に西尾、そしてその0.1秒差に勝田が迫っていた。さらに1.0秒差で奴田原が続く。

この僅差ではもう「作戦」はない。西尾は「大事に走りすぎた」という1周目を取り戻すようにSS13からフルアタックを開始。しかし、セミウェットの路面は手ごわく、あわや大クラッシュというミスを犯してタイムはいま一つ。SS14では縁石にヒットしながらもベストタイムを奪ったが、苦手のSS15でとうとう奴田原に0.5秒逆転されてしまった。

いっぽう、勝田は林道に入って好タイムを連発して再び浮上、得意のSS12/15では他を寄せ付けない。終わってみれば田口はSS13にスピンで自滅しており、勝田は奴田原を2.4秒差にくだしてこのラリー2連覇を達成した。

さて、今回はニシオガレージインプレッサを駆る清井克紀がターマックの全日本戦に初出場している。清井は、全日本レギュラー組と比べれば格段にパフォーマンスの劣る車両、タイヤ仕様ながら、9位入賞と予想を上回る健闘を見せた。特に、林道SSの2周目には確実にタイムを縮めており、その適応能力の高さには西尾も思わず目を細める。今後の成長がより一層楽しみになってきた。

 

 

Photo Album

 

 

Cクラス競技結果(出走20台、完走16台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム
1位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 17:42.2
2位 奴田原文雄/小田切順之 ランサーEvo7 YH 17:44.8
3位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ BS 17:45.3
4位 福永修/中川雅浩 ランサーEvo7 DL 17:53.1
5位 田口幸宏/田口雅生 ランサーEvo7 YH 17:58.4
6位 石田正史/宮城孝仁 ランサーEvo7 DL 18:07.0

 

Date

 2002年7月27-28日

Place

 大分県久住町 ・国民宿舎久住高原荘 スタート&フィニッシュ

Data

 SS15本、総距離 33.05km、路面:アスファルト&コンクリート舗装、ウェット及びドライ

Weather

 雨のち晴れ、 気温 20〜25℃