NISHIO GARAGE


Release 2003         

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2003 Vol. 3


全日本ラリー選手権四駆部門第1戦The Snow in Hokkaido

 

新型インプレッサ、デビュー戦は2位

〜前走車が崩した雪壁ペースを狂わされ、スノーマイスターの本領発揮ならず〜

 

 

2003年全日本シリーズは今年も北海道のスノーラリーで幕を開けた。前年度チャンピオンの奴田原は今年の体制未定のため不参加、シード権を持つ石田正史、勝田範彦がゼッケン3、4を選ぶなか、西尾は2番という出走順を得た。

 

SSが設定された苫小牧・千歳周辺は、月曜日に大雨が降った後に降雪のないまま冷え込み、路面はまたもやスケートリンク状態。出走順が早いほど有利なこの路面を見て、西尾は新型インプレッサのデビューウィンに確かな手ごたえを感じていた。

 

ところがラリー当日は朝から晩まで激しい雪となった。さらに、思わぬ事態が西尾を襲う。昨年度Bクラスチャンピオン鎌田恭輔が、ゼッケン1という絶好の出走順を得てスタートから全開アタックを敢行した。その直後に走ることになった西尾は、SS1をスタートして間もなく、鎌田が崩した雪壁に乗り上げ、あわやスタック・転倒という目に。これで大きくタイムロスし、SS1は鎌田に8秒、後走の石田正史に7秒も負けるという波乱の出足となった。

 

 SS2では鎌田の走りがさらに激しさを増す。このため西尾は、コーナー出口で突然、それまでぴったり車体を沿わせていた雪壁がゴッソリえぐられ、目の前に巨大な雪の塊が現れるという事態に何度も肝を冷やすこととなった。突然立ちはだかる雪山を避ける術もなくこれに当たると、フロントガラスは真っ白になり視界を完全に遮られる。そして、ワイパーが拭き取った隙間から前が見えたとき、クルマは雪壁に上っている。このSSでもほうほうのていでスタック、転倒を免れ、やっとの思いでフィニッシュにたどり着くと、またもやタイムは鎌田に7秒も負けていた。

 

鎌田の後ろを走る限り、雪壁に近づくとスタック・転倒のリスクが著しく高くなる。しかし、雪壁に沿って走らなければいいタイムは出せない。いったいどうやって走ったらいいのか、と西尾は途方に暮れた。これですっかり調子を狂わされたのか、以後のSSでもすることがことごとく裏目に出て、1位鎌田、2位石田正史との差は開く一方。仕方なく途中から3位キープという作戦に切り替えて最終SSを走りきった西尾だが、最後に嬉しい驚きが待っていた。それまでボロボロになりながらもかろうじて走っていた石田正史ランサーが、最終SSで前照灯を両方とも割ってしまい、わずか1.3秒差で西尾に2位が転がり込んだのだ。

 

 それにしても、Cクラスデビュー戦のSS1でいきなりトップを奪った後、最後まで冷静さを失わずチャンスをものにした鎌田恭輔の戦いぶりには、西尾も賞賛を惜しまない。「ぼく、スノーマイスター2代目になります・・・まだちょっと早いですか?」と聞く鎌田に、「スノーマイスターはお前にやる。オレはターマックマイスターになるから」と答えた西尾。その言葉が現実のものになるのか、第2戦MCA BARUでは早速それが試されることになる。

 

 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走13台/出走15台):綾部選手が控訴しているため、結果は暫定です。

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム 1位との差(秒)
1位 鎌田恭輔/北澤千詠子 ランサー DL 23:08.3 --
2位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ BS 23:35.5 +27.2
3位 石田正史/宮城孝仁 ランサー DL 23:36.8 +28.5
4位 石田雅之/澤田茂 ランサー BS 23:54.1 +45.8
5位 福永修/中川雅浩 ランサー DL 24:28.5 +1:20.2
6位 炭山裕矢/星野元 インプレッサ YK 24:47.2 +1:38.9

 

Date  2003年2月2日北海道苫小牧市・市営オーロラ球場スタート&フィニッシュ
Data  SS総距離 25.86km(新雪、アイスバーン)
Weather  天候:雪 気温:-3〜0℃