NISHIO GARAGE


Release 2004         

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2004  Vol. 11


全日本ラリー選手権四駆部門第6戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ

 

西尾、6位入賞でハイランド3年ぶりの完走

〜インプレッサGDB-D型のRN仕様は熟成途上〜

 

 

 全日本ラリー四駆部門最終戦の舞台となる岐阜県高山市周辺は、ラリーウィークの水曜日から木曜日にかけて台風23号に見舞われ、いたるところで河川の氾濫やがけ崩れが発生していた。ラリーのメインステージとなる八本原林道も大きなダメージを受け、主催者はいったん開催中止を決めたという。しかし、すでに遠方の参加者が当地に向けて出発していると聞き、道路修復に全力をあげた。市街地の災害復旧のため重機の調達が困難な中、たまたま林道に1台が置かれたままになっていたことも幸いした。

 台風一過の晴天のもと、土曜日には予定どおりラリーが始まった。第4戦ノースアタックに今年も参加を拒否され、第5戦キロロではSS1スタート後まもなくリタイヤした西尾にとっては、5月末の第3戦ザ・京都以来ほぼ5か月ぶりのラリーとなる。今回は新車のGDBをRN仕様に仕立てての出走だ。スペックCをベースにしたRB仕様車に比べると、パワー不足と車重増は否めないが、サスペンションと195サイズのDIREZZA86Rとのマッチングは良好で、西尾は気分よくSS1を迎えた。

 しかし、久しぶりのラリー本番とあっていつになく堅くなったのか、スタート直後からアウトに膨らみすぎたりインに入りすぎたりと西尾らしからぬ失敗が続く。そのため早くもタイヤバーストを喫した。当然、コントロールエリアを出てすぐにタイヤ交換を始めたが、右フロントがパンクしているのに西尾は右リヤのタイヤを外しにかかる始末。自分のあまりの動転ぶりに思わず苦笑して、やっと緊張が少しほぐれたようだった。

 SS2は八本原を上り下る18kmのロングステージ、とくに前半はあちこちで表面の砂が流れて岩盤が露出し、コブシ大の石がゴロゴロしている悪路だ。そこを無事に乗りきって砂利の多い下り区間に入り、残りあと4kmほどになったところでオフィシャルがコース上に現れ、停止するよう指示を出した。同様にCクラスは先頭の数台を除く全車がそれぞれ通過地点の最寄のラジオポイントで停止させられ、このSSはキャンセルとなった。原因は負傷者が出たとの誤報によるものだったようだが、Cクラスのトップ争いをしていた選手たちは、大事な勝負に水を差されたにも関わらず、実際には負傷者がいなかったことに安堵し、主催者のこの措置に対して特に不満を唱えることもなかった。

 こうしてセクション1は結局、1kmそこそこの深谷ダムを2回走っただけ。その2本とも圧倒的なタイムで首位に立った奴田原だが、セクション2最初のSS4でハイビームが使えず、ベストタイムからほぼ1分も遅れた。代わってトップを奪った石田正史は、続くSS5でエンジントラブルのためリタイヤし、SS5を終えた時点で初優勝を狙う田口幸宏がラリーリーダーに。2位以下は石田雅之、勝田範彦、綾部美津雄、炭山裕矢という順で、SS4でもバーストした西尾は6位。その後ろに清井、奴田原が続く。

 ここまで走って今回のクルマでは上位入賞はムリと悟った西尾だったが、このラリーはここ2年続けてマシントラブルでリタイヤしており、今回はとにかく自分のベストを尽くそうと気持ちを切り替えた。SS6では炭山が、SS7では勝田が悪路の餌食となって後退し、最後までノートラブルで走りきった田口、石田雅、綾部が1、2、3位を手に入れた。西尾はハイランドマスターズ3年ぶりの完走を6位で果たし、終盤に2本のSSで西尾を上回るタイムを出した清井が7位に入った。

 これでシリーズランキングが確定し、チャンピオンは前年に引き続き奴田原。Cクラス参戦以来7年目にして初優勝した田口が自己最高の2位まで浮上し、勝田は3位に。リタイアの多かった石田正史は石田雅之の後塵を拝して5位。そして進境著しい鎌田卓麻が6位で初のシリーズ入賞を果たすいっぽう、西尾は綾部と並ぶ7位タイにとどまり、8年ぶりにランキング6位以内を逃した。この屈辱が来季の飛躍の原動力となることを期待したい。
 
 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走20台/出走23台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム 1位との差(秒)
1位 田口幸宏/佐藤忠宜 ランサー YH 40:32.0 --
2位 石田雅之/澤田茂 ランサー BS 40:35.8 +3.8
3位 綾部美津雄/中原祥雅 インプレッサ DL 40:39.8 +7.8
4位 奴田原文雄/小田切順之 ランサー YH 41:04.7 +32.7
5位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 41:09.1 +37.1
6位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ DL 41:26.1 +54.1

 

Date  2004年10月23-24日岐阜県宮村・飛騨位山スノーパーク スタート&フィニッシュ
Data  SS総距離 62.26km(一部キャンセル)
Weather  晴れ