NISHIO GARAGE


Release 2004         

Vol. 1 Vol. 2 Vol. 3 Vol. 4 Vol. 5 Vol. 6 Vol. 7 Vol. 8 Vol. 9 Vol. 10 Vol. 11 Vol. 12

 

 

2004  Vol. 4


全日本ラリー選手権四駆部門第2戦MSCC東京ラリー

 

トラブル続きのラリーを西尾5位で終える

〜清井は好発進するもリヤデフが壊れリタイヤ〜

 

 

 開幕戦ひえつきが終るとすぐにゴールデンウィーク、それが明ければ翌週末に第2戦というスケジュールは、Team 5ZIGEN Rally Missionのラリー展開に微妙な影を落とすことになった。

 全日本選手権としては80年代以来の開催となるMSCC東京ラリーは、そのフィールドを茨城・福島の県境に選んだ。事前情報ではフラットでハイスピードなダートというふれ込みだったが、行って見ると、確かに一部にはそういうステージもあるが、ほとんどの部分は京都ラリーの堀越峠旧道をほうふつとさせるごく低速でツイスティな道。しかも砂利が深い。事前情報を受けてリヤデフの仕様を中高速向けにしてきた西尾にとって、今回の戦いが厳しいものになることは容易に想像できた。

 一縷の望みは、ダンロップのソフト路面用ニュータイヤDIREZZA86RWだ。深砂利路面でのトラクション、コントロール性は連休中のテストで確認しており、西尾も清井も迷わずセクション1はこれを選んだ。結果は上々で、西尾は苦手パターンのこのコースで、なんとかトップ4台のグループに踏みとどまった。が、1位の奴田原にはかなり水をあけられ、ゼッケン8という好出走順を得た鎌田卓麻が、石田正史に肉薄する3位で西尾の前にいる。

 一方、清井はSS1で勝田範彦や石田雅之をもしのいで6位につけ、「SS1から実力どおりのパフォーマンスを」という課題を初めてクリアした。出走順が14番ということにも助けられたが、このタイムは評価していいだろう。しかし、好事魔多し。連休中のテストで破損したリヤデフを新品と交換したくても部品が入荷せず、仕方なしに中古品を装着してきたのが良くなかった。SS2をスタートして間もなく清井のリヤデフは異音を発し始める。SS2はそれでも8位のタイムで走りきったが、リヤデフは完全に壊れ、万事休す。清井はここでリタイヤとなった。

 セクション1と同じ場所の再走となるセクション2では、砂利の山に深いわだちが刻まれる。車両セッティングの不利をドライビングで跳ね返そうという気持ちが空回りするかのように、西尾はことごとくワダチと喧嘩してロスの多い走りとなり、SS5だけでベストタイムの石田正史に15秒も負けてしまった。これをSS6で挽回しようと極悪路をいつになく激しく攻めれば、ジャンプの着地でまともに岩を踏んでしまい、痛恨のタイヤバースト。順位こそ6位にとどまったものの、合計タイムでは上位から遠く離れてしまった。

 これで集中力が切れたのか、SS7、SS8は西尾が最も得意とするフラットな高速ダートであったにも関わらず、再三のシフトミスで失速。奴田原がSS6直後にデフトラブルでリタイヤしたため順位は一つ上がったが、西尾はリズムを崩したままレグ1を5位で終えた。

 翌朝、目が覚めてみると外は雨。昨夜は「上位浮上は難しい」という結論で終ったが、この天候では話は別。タイトターンに弱い今回の車両仕様でも、ウェット路面になればぐっと曲がりやすくなる。しかし、運が向いてきたと思ったのもつかの間、あろうことか最初のSS9をスタートするなりワイパーが止まってしまった。雨はパラパラ降り続いてフロントガラスには無数の水滴が光り、視界が極端に悪い。6秒差で4位にいた石田雅之との差はさらに3秒広がり、SS10がキャンセルと決まったことで、順位を上げる望みはほぼ断たれてしまった。

 残るは2本のギャラリーステージのみ。この雨の中、待っていてくれた人たちに、せめていい走りを見せたいという思いも空しく、リエゾンでは異常なく動いていたワイパーがSS走行でスピードを上げるとまたもや停止し、ここでも西尾はフラストレーションだけを募らせる結果となった。石田正史が2002年開幕戦以来2年3か月ぶりの優勝、2位には進境著しい鎌田卓麻が入った。

 最後まで気持ちをくじけさせることが続いた今回のラリーだったが、悪いことは一度に出たほうがいい。第3戦はもう来週に迫っているが、西尾は車両仕様をすべて一から見直し、仕切り直しの1戦にしたいという。時間との戦いが、始まっている。 

 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走18台/出走26台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム 1位との差(秒)
1位 石田正史/宮城孝仁 ランサー DL 56:48.6 --
2位 鎌田卓麻/晝田満彦 インプレッサ YH 56:56.8 + 8.2
3位 田口幸宏/佐藤忠宣 ランサ YH 57:13.5 +24.9
4位 石田雅之/澤田茂 ランサー BS 57:26.4 +37.8
5位 西尾雄次郎/山口顕子 インプレッサ DL 57:40.1 +51.5
6位 綾部美津雄/中原祥雅 インプレッサ DL 58:03.0 +1:14.4

 

Date  2004年5月15-16日茨城県大子町スタート&フィニッシュ
Data  SS総距離 66.41km(グラベル)
Weather Leg 1 快晴・Leg 2雨