NISHIO GARAGE


Release 2004         

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2004  Vol. 6


全日本ラリー選手権四駆部門第4戦ノースアタックラリー

 

清井が今季初入賞で5位獲得

〜苦手の高速コースを果敢に攻めて2番時計も記録〜

 

 

 今年の全日本ラリー選手権四駆部門第4戦ノースアタックは、ラリー・ジャパンの一部と同じコースを使うことからか、例年になく多数のエントリーを集めた。しかし、誰が何人加わろうと、勝負に参加したのはいつもと同じような顔ぶれだったようだ。

 ネコステが中止となったために6月はラリーがなく、少し長めのインターバルを得た西尾は、グラベル仕様のサスペンションを煮詰めるいっぽう、清井のドライビングについてもロガーデータをもとに多くのアドバイスを与え、車両とドライバー両方の進歩にてごたえを感じていた。だが、今年も主催者から理由を明かさずに参加を拒否された西尾は大阪に残り、清井/山本の1台のみを北海道に送り出すことになった。

 西尾とともに走り込み、タイヤの特性もじゅうぶん把握したはずの清井だったが、スタート直前になって急に弱気になったのか、最初のセクションはセミウェット用のDIREZZA86RWをチョイスした。北海道の林道は本州の道に比べると路面が柔らかいことが多い。しかし、今回の道は比較的固く、さらに清井の出走順であれば、前を11台もCクラスの強豪が走るため砂利がかなり飛び、通常の2周目とほぼ同じような状態になったと思われる。

 全日本の経験が浅い清井には、レッキ時と本番での路面の違いを予想しきれなかったのか、あるいは、昨年は最初の周回で砂利に悩まされたトラウマからコントロールしやすいセミウェット用に安心感を求めてしまったのか。ともかくこのタイヤチョイスは失敗で、SS1でいきなりトップから40秒落ちの12位と、大きなビハインドを背負うことになった。

 サービスでタイヤをドライ用に交換した直後のSS4はSS1と同じコースの再走。ここで清井はトップ奴田原に8.8秒差(キロ0.4秒差)の3番手タイムをたたき出し、さらにSS6では2番時計を記録。SS1からドライ用で走っていれば、と悔やまれるが、それは仕方のないことだ。こんな失敗をしないように、クルマの状態、自分の状態、路面の状態を正確に把握し、変化を予測して対応しなければならないのがラリーであり、それがうまくできているのがトップドライバー、トップチームということになる。

 タイヤをドライ用に変えて以後は安定した走りを見せた清井は、上位常連の相次ぐリタイヤにも助けられて最終的に5位を獲得、今季初のトップ6入りを果たした。コドライバーの山本一葉にとっては、嬉しい全日本初入賞となった。この結果を知った西尾は、セクション1のタイヤ選択ミスを残念がったが、高速コースを苦手としていた清井が平均時速90km/h近くに達するSSで好タイムを出したことで、その成長を認め喜んだ。第5戦キロロでは2台揃っての活躍を期待しよう。

清井克紀:「今までに走ったことのないようなハイスピードコースなので、最初は少し戸惑いましたが、2周目にはいいタイムも出せてよかったです。長い距離を最後まで無事に走りきれたことも、少し自信になりました。コドライバーとは、1戦ごとに息が合って来ているように感じているので、これから先がとても楽しみです。」
山本一葉:「北海道のラリーは初めてで、驚きの連続でした。こんなに長いストレートのあるコースも初めてで、レキのときは心の中で“ヒエ〜”と思ったんですが、本番ではそれをすっかり忘れるくらい頑張ってノートを読みました。今回のラリーはとても勉強になり、得るものどっさりで帰って来たような気がします。この経験を生かして、次からはもっと上を目指していきたいです。」

 
 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走16台/出走29台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム 1位との差(秒)
1位 奴田原文雄/林哲 ランサー YH 1:20:14.7 --
2位 石田雅之/澤田茂 ランサー BS 1:21:20.0 +1:05.3
3位 田口幸宏/佐藤忠宜 ランサー YH 1:21:48.0 +1:33.3
4位 炭山裕矢/星野元 インプレッサ YH 1:22:00.8 +1:46.1
5位 清井克紀/山本一葉 インプレッサ DL 1:22:17.5 +2:02.9
6位 岩下英一/竹下紀子 ランサー BS 1:22:58.9 +2:44.2

 

Date  2004年7月3-4日北海道足寄郡陸別町およびその周辺
Data  SS総距離 116.51km(グラベル)
Weather  晴れ