NISHIO GARAGE


Release 2004         

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2004  Vol. 7


全日本ラリー選手権四駆部門第5戦 Kiroro Traverse Kamuimindara

 

清井が堅実に連続6位以内入賞

 

〜西尾はSS1でコースアウト、リタイヤ〜

 

 

 前戦からわずか2週間のインターバルで開催された全日本ラリー四駆部門第5戦は、Cクラス出走車18台中完走がわずか7台という稀に見るサバイバル戦となった。

 例年このラリーは小樽近郊にあるヤマハキロロリゾート周辺の林道を使い、コンパクトな設定の中に効率良く長いSSを配して、密度の濃い構成を貫いてきた。だが、今年は名物のキロロトラバースが崩落のために使用できず、舞台を一部積丹半島のほうに移しての開催となる。

 第4戦では高速コースのドライビングに進境を見せた清井が、今回はどこまで西尾について行けるかが注目されたが、道幅の狭いわりにはスピードが乗り、しかもときどき意表をつくようなコーナーが現れるトリッキーな林道に、レッキ時から清井/山本組は不安な表情を見せる。いっぽう西尾/山口組は、過去ここではマシントラブルに見舞われることが多く成績こそ奮わないが、全体として高速なコースは苦手ではなくむしろ得意なほうで、長いインターバルを利用してテスト・改良を重ねてきた今回は、当然優勝を狙っている。

 爽やかな快晴のもと、ラリーは初めて使うステージを皮切りに始まった。通常、最初のSSはかなり慎重に行く西尾だが、このステージがイベント最長の15kmであることや、比較的安定した完全ドライの路面が期待できることから、いきなり全開でのアタックを敢行した。が、これが裏目に出た。スタート後間もなくの逆バンクの右コーナー進入で、泥の乗った砂利に足をすくわれブレーキングを失敗。少しオーバースピードだったことが命取りとなり、クルマはアウトに膨らんで立ち木に激突、西尾のラリーはここで終った。

いっぽう清井は、トリッキーな道に悪戦苦闘し、SS1、3ではスピン、他のSSでもコースオフを繰り返し、タイムは低迷した。コドライバーの山本は、「落ちかけて思わず足を踏ん張るということが何度もあったので、明日は筋肉痛になりそう」と、かなり疲れた様子だ。レグ1を終えてトップは田口幸宏で、2位の石田正史に約12秒の差をつけている。前戦でのSS1コースアウト・リタイヤが尾を引いた正史は、慎重に走ったSS1での遅れがそのまま1位との差になっていた。

 翌朝は、土曜日夕方からの雨がまだ少し残っていたものの天気予報は晴れ。この予報は当たり、ラリーが始まってしばらくすると陽がさし始めたが、林道の路面はぬかるんだままだ。多くの選手がセミウェット用タイヤをチョイスする中、ドライ用タイヤでスタートした田口がみるみる遅れだし、一時は4位にまで後退。逆に完全ウェット用を選んだ綾部は、一時2位まで上がった。いっぽう、時間がたつにつれて日向は急速に乾いていくが日陰はまだぬかるんでいるコースに、多くのドライバーが足をすくわれ、レグ2だけでさらに6台もがリタイヤすることになった。

 最終的に、セミウェット用タイヤで終始安定したタイムを刻んだ勝田範彦が優勝、田口は路面がドライに近づいてきた後半に盛り返して2位に、綾部は3位に後退したものの久々の表彰台を確保した。清井はレグ2に入ってタイヤバーストを喫し、さらに上位とはタイムが離れたが、再三のコースオフをしのいでなんとか完走を果たし、全日本参戦以来初の2戦連続6位以内入賞を記録した。この経験が、彼を強くしてくれることを期待しよう。

 

Photo Album

 

Cクラス競技結果(完走7台/出走18台)

順位 クルー 車両 タイヤ 合計タイム 1位との差(秒)
1位 勝田範彦/北田稔 インプレッサ DL 1:15:09.4 --
2位 田口幸宏/佐藤忠宜 ランサー YH 1:15:20.9 +11.5
3位 綾部美津雄/中原祥雅 インプレッサ DL 1:15:21.8 +12.4
4位 鎌田卓麻/加勢直毅 インプレッサ YH 1:16:00.4 +51.0
5位 星野博/鈴木一也 ランサー BS 1:16:49.8 +1:40.4
6位 清井克紀/山本一葉 インプレッサ DL 1:17:08.7 +1:58.3

 

Date  2004年7月17-18日北海道余市郡赤井川村・ヤマハキロロリゾートスタート&フィニッシュ
Data  SS総距離 87.38km(グラベル)
Weather  Leg1 快晴・Leg2 小雨後晴れ 気温:18-25℃