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2005  Vol. 13 issued Dec.8


2005 SUBARUスポーツミーティング2

 

2年ぶりのお祭りは、雨ニモ負ケズ大盛況

 

〜 平林織部、初体験のサーキットはウェットで冷や汗だくだく? 〜

  この冬最初の本格的な寒波が訪れた12月4日、兵庫県西脇市のセントラルサーキットでSUBARUスポーツミーティングが開催された。小雨がぱらつくあいにくの天候だったが、2003年以来2年ぶりの関西での祭典にスバル車が続々と集まり、普段静かな山間の町に早朝からボクサーサウンドが心地よく響きわたった。

 ミーティングの内容は例年どおり、トークショーやサイン会といったモータースポーツのスターたちを身近に感じるものから、ワンメイクジムカーナなどの参加型プログラム、そしてインプレッサで活躍するドライバーたちによる手に汗握るコンペティションと、盛りだくさんに用意されている。また、これまでは大阪市・舞洲スポーツアイランドの特設コースで行われていたものがサーキットに場所を移したことで、その内容がどう変わるかも楽しみの一つとなった。

 Team 5ZIGEN Rallyの平林織部は、インプレッサで全日本ラリー選手権を戦うドライバーとしてこのイベントに初めて参加する。インプレッサで舗装を走るのも初めてなら、サーキットを走ること自体が生まれて初めて、と初めてづくしのうえ、頼るべき西尾雄次郎監督は、この日舞洲でジムカーナ練習会の講師をしなければならないため、来場できるかどうかは微妙なところ。さらに雨のためコースはウェットで、オリブにとっては難しい条件が重なった。しかし何もかも初めてゆえに、その難しさもまた楽しい経験の一つと感じたようだ。

 全日本ラリードライバーたちはまずウォームアップの後、抽選で選ばれた観客を乗せての同乗走行、10分間のフリー走行による予選、そして5周の決勝レースに臨む。オリブの予選タイムは、先輩の勝田範彦に1.5秒負け、炭山裕矢には3.8秒勝ちの3位。決勝ではスタートで出遅れて炭山に抜かれたが、1コーナーで抜き返して3位に戻った。レースはその後、各車の差がどんどん開くばかりで何の波乱もなく、予選順位そのままでフィニッシュ。これを見た各チームのサービスクルーからは、「普段1台ずつで走ってるから、やっぱりどうしても1台で走りたかっ たんでしょう」という声も。

 あとで西尾が勝田に聞いたところでは、タイムの差はタイヤの差だとか。舗装でのレースにも関わらずグラベル用タイヤ使用という条件が与えられていたが、勝田は十分山、オリブは五分山、炭山は二分山ぐらいで、当日の路面条件では山のないタイヤでは滑りすぎてコントロールしづらかったようだ。ドライであれば結果は逆になるだろう。ラリー本番では気象条件に合わせてタイヤを選択できるように何通りも用意していくが、今回はお祭りなので、当たりはずれもアトラクションのうち、ということか。

 「こんな結果では西尾カントクに怒られるなあ」と言いつつも、まず一つ目のコンペティションプログラムを無事に終えてほっとしたオリブが、次に挑むのはリレー・レース。これまでのスポーツミーティングでは、デュアルコースでの勝ち抜きスーパーSSが恒例となっていたが、今回はサーキットなのでそういうコースが作れない。ということで、出場ドライバーが2組に分かれてリレーで勝負をつけることになった。それぞれの組のアンカーは、ペター・ソルベルグとトミ・マキネンが務めるという豪華版だ。

 新井敏弘が先頭ドライバーを務めたA組は、その後もどんどんリードを築き、オリブがB組の第4ドライバーとしてスタートしたときには、すでにその差は20秒もあった。しかしオリブは2ラップでA組との差を約10秒縮め、第5ドライバーの勝田もさらに5秒縮めた。第6ドライバーがこれを素早く引き継いで、とうとうB組が逆転、僅差でA組が追う形となった。こうなると、勝負は最終ドライバーの走りにかかってきそうだ。

 ところが、B組のマキネンがシートベルト装着に手間取る間にA組のペターがさっさとスタートしてしまい、この時点でA組の勝利はほぼ決まったようなもの。ペターはそのままトップを守りきり、1位でチェッカーフラッグ ・・・とみんなが見守る中、バックでフィニッシュに飛び込んできたから会場は唖然騒然。今回もまた、予想をはるかに越えるペターのパフォーマンスに観客もスタッフも度肝を抜かれることになった。

 クライマックスはいつものように、実際にWRCを戦っているホンモノによるデモラン。トシがニューインプレッサのデモカーで走った後、ペターが インプレッサWRC2005で登場、そして最後には2台が一緒にコースに入り、インプレッサの走りをファンの目に焼き付けた。

 寒さと雨、そして初めてのサーキットでの開催で、どうなるかと思われた今回のスバルミーティングだったが、フタを開けてみれば、素晴らしいスバルドライバーたちのパフォーマンスをファンが熱い声援で盛り上げ、最初から最後まで楽しめるイベントとなったようだ。

 さて、これでやっと今年の行事はすべて終了。皆様、よいお正月をお迎えください。