NISHIO GARAGE


Release 2005      

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 2005  Vol. 3 issued March 22 


全日本ダートトライアル選手権第1戦 大誠テクノカップ TRIAL OF JAPAN

 

期待の大竹インプレッサは転倒が災いして10位

 

〜  窮余のダブルエントリーでポイントは獲得 〜

 

 関西地方に春らしい陽気が訪れた3月20日、2005年全日本ダートトライアル選手権は大阪府河内長野市・プラザ阪下で開幕戦を迎えた。

 ニシオガレージからは、昨年秋に同じ会場で開かれたJAFカップで総合優勝を飾った大竹公二選手が、地元での全日本初優勝をめざしてエントリー。また、同じく昨秋のJAFカップに出場した猪俣浩一選手が宮城県から、林宏明選手が北海道から、はるばる大阪にやって来て、今回もサービスを請け負うニシオガレージテントは、同窓会のような楽しさと、競技会直前の興奮とが入り混じった雰囲気だ。

 しかし、そんなウキウキムードも土曜日のアクシデントで吹っ飛んだ。みんなの目標になるはずの大竹選手が、公開練習2本目で大クラッシュ。幸い本人にケガはなかったが、ジャンプした直後に屋根から地面に叩きつけられたクルマは、一目で修理不能とわかるほど変形してしまった。

 2000年に全日本ダートラ第2戦が大阪で開催され、土曜日の公開練習で自分の手がけたインプレッサに乗る北村和浩選手が転倒したとき、西尾は必死で修復して翌日の本番に間に合わせ、北村選手もそれに応えて2位を獲得した。が、今回はあまりにもダメージがひどく、手のほどこしようがなかった。

 完全に出場を諦めていた大竹選手だったが、日曜日の朝に、同じくニシオガレージで車両を製作した梅本雅信選手が事情を知って、ダブルエントリーを申し出てくれた。昨年まで全日本選手権では1台の車両につき1名のエントリーしか認められなかったが、今年から規則が変更されダブルエントリーが可能になったのだ。梅本選手の好意を受けて、大竹選手は急きょ車両変更届を提出し、出走することに。

といっても、梅本選手のクルマはGDB−D型、大竹選手はE型で、足回りのセットアップがかなり違う。そのうえ、練習走行はまったくナシでまさにぶっつけ本番。それでもなんとか10位に入って、1ポイントを確保した。オーナーの梅本選手のほうは、2本目にコースアウトしてタイムアップは成らなかったが、1本目のタイムで30台中24位に入り、ジュニア戦から一気にステップアップした全日本初挑戦をまずまずの結果で終えた。

 北海道からランサーで参戦した林宏明選手は、昨年のJAFカップで西尾がコースクリアを務めたインカー映像をダビングして持ち帰り、それを繰り返し見てイメージトレーニングを重ねて臨んだ。それが効いたのか、順位は20位ながらトップに1.9秒差という好タイムで、憧れの西尾からは「アクセルをよく踏んでいた」という言葉をもらい、「サイコーに嬉しい!」と、大阪遠征を喜びの声で締めくくった。猪俣インプレッサは不完全燃焼に終わったようだが、東北地区選手権チャンピオンのタイトル防衛に向けて、今シーズンの課題も見えたのではないだろうか。

 ところで、今回もまたスピードガンを持ち出した西尾は、土曜日の公開練習と日曜日の本番で、主要な選手のスピードチェックを試みた。坂をのぼりきって広場に入る手前で計測したところ、最も速い選手でも94-96km/h程度だったのに、大竹選手だけが100km/hと、群を抜いて速かったという。これは真正面からの計測ではないので、おそらく110km/hは出ていただろうとのことだ。しかも姿勢が非常に安定していた。ということは、さらにスピードが乗ったということで、その結果、減速が間に合わずに土手にぶつかり、クラッシュに至ったのだろう。 

 全日本ダートラ第2戦は4月17日、福岡県の三井スポーツランドで開催される。大竹選手の新しいインプレッサをこれに間に合わせるべく、西尾の奮闘がまた続く。