NISHIO GARAGE


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2006 Vol. 12 issued Dec. 12


SUBARU SPORT MEETING 4 ダートヒルクライム in プラザ阪下

 

北村がラリー車とダートラ車で魅せた

 

〜  2006年最後のファンの前での走行で、速さと巧さとアシの良さをアピール〜

 

  大阪ではシーズンオフの恒例のようになっているスバルイベントが、今年は初めてダートコースで開催された。その名もズバリ、ダートヒルクライム・イン・プラザ阪下。

 

 しかしあいにく現地は金曜日に雨が降り、土曜日も一日降ったりやんだり。日曜日も朝からはっきりしない天気で、 普段は整備が行き届いてアンダーガードも必要ないほどのプラザ阪下の路面も、今回ばかりはかなり走りづらいコンディションになってしまった。

 

 そんな中、ダートトライアルチャンピオンとして、また、ラリートップドライバーとして登場した北村和浩は、その速さと巧さをきっちり見せつけた。 タイムは公表しないという条件があったが、ドライバーは当然ながらタイムを気にする。それに応えて主催者は光電管計時の結果をプリントアウトして各チームに配布し、実況アナウンサーもこれをネタにしゃべるので 、北村がSS1もSS2もダートラ車で出場者中のベストタイムを記録したのは、ほとんど明らかだった。

 

 上り坂のきついこのコースでは、さすがにリストリクター付きのラリー車はダートラ車には及ばなかったが、路面が荒れているためどのクルマも手こずっていた8の字ターンで、北村だけは、まるで何事もないかのようにスムーズに回った。北村の巧さとKYBのサスペンションの良さが際立ったターンだったと言えよう。

 

 いっぽう、WRカーで縦横 無尽にコースを駆け巡ったクリス・アトキンソンは、SS2ではこのきつい坂を全開で降りてきて8の字ターンの広場に突入。そのスピードと鋭い突っ込みは思わず息をのむほどで、この一瞬が今日のハイライトだったと言っても過言ではないくらい 。アトキンソンは今回初めて行われたMTBレースでもぶっちぎりの速さで、WRCドライバーがアスリートであるということをあらためて印象づけた。

 

  ニシオガレージからのもう一人のゲストドライバー・大竹公二は、2005年全日本ダートトライアル選手権開幕戦での派手な転倒シーンがプログラムのニシオガレージ紹介ページに採用されていたことで、一躍会場の人気者に。司会者が「これは合成ではありません」と説明したため、その再現を期待する人もいたようだが(?)、今回は終始乱れず走って実力のあるところを披露した。プログラムにサインを頼みに来た人の数は、ひょっとしたら北村よりも多かったかもしれない。

 

  今回、北村のラリー車に装着されたサスペンションは、全日本ラリーの最終戦終了後にさらに改良を施されたもの。イベント前日のコース試走時に仕様を確認し最終調整する予定だったが、 本番でできるだけ良い路面状態を実現するため、土曜日の試走は中止。ぶっつけ本番の走行で、サスペンション仕様の最終確認には至らなかったが、少なくとも現仕様に好感触が得られたことだけは確かだ。

 

  年内に最終確認テストが予定され、来年に向けての準備は着々と進められている。ダートラでのチャンピオンは当たり前になってしまった北村が、ラリーでもその栄光を手にする日はいつ来るのか。来年の全日本ラリーに乞うご期待!