NISHIO GARAGE


Release 2006

Vol. 1 Vol. 2 Vol. 3 Vol. 4 Vol. 5 Vol. 6 Vol. 7 Vol. 8 Vol. 9 Vol. 10 Vol. 11 Vol. 12

 

 

2006 Vol. 3 issued March 29


Nishio Garage Cup VFN Super-Gシリーズ第2戦

 

インプレッサ勢が表彰台を独占

 

〜 ハイパワー四駆有利と言われたコースで生田輝明インプレッサGDBが下馬評どおり?総合制覇〜

 

 2006年Nishio Garage Cup VFN Super-G シリーズは、第1戦の舞洲から第2戦は名阪スポーツランドCコースに会場を移して3月25日に開催された。当日は季節が一気に1ヶ月ぐらい進んだような暖かさで、絶好のジムカーナ日和となった。

 この練習会も競技会も徐々に参加台数が増えてきているが、同時に、換算排気量の大きいクラスの出走比率が上がっている。この換算排気量というのは、車両の改造度によるハンデを少なくする目的で考案されたもので、たとえば、機械式デフを組み込むと排気量20%アップ、Sタイヤを装着すると15%アップ、などと設定されている。

 

 ニシオガレージカップは、この換算排気量によってクラス分けをしているのだが、最初の頃に比べて換算排気量の大きいクラスの出走が増えたということは、チューンアップした車両が増えたということだろう。走りの楽しさに目覚めると、もっと自分の意のままに動くクルマが欲しくなり、サスペンションや駆動系などを競技仕様に改造していく、というのは当然の成り行きかもしれない。

 というわけで、48台が参加した今回は、最小換算排気量のLWクラスが8台、その上のSLWクラスが5台であるのに対し、その上のSTCクラスは15台、最大排気量のSSTCクラスは20台という構成になった。しかも前回よりもさらにインプレッサが増え、SSTCクラス20台のうちインプレッサは11台と半数を超えている。どの競技会でも少数派のインプがこれだけ集まる機会はそうあることではなく、インプレッサ乗りにとっては、同じ車種同志で情報交換したり競い合ったりと、楽しい要素がさらに増えたことだろう。

 さてコースに目を移すと、今回はハイパワー四駆向けにレイアウトされたようで、前回はフィニッシュ直前のパイロンでことごとく撃沈されたインプレッサ勢は、鬱憤晴らしといきたいところ。しかし逆に「このコースでダメなら言い訳できない」というプレッシャーも相当厳しいものがある。

 そのプレッシャーをはねのけて総合ベストタイムで優勝を飾ったのは、2月にGDB-F型を購入し、今回がシェウクダウンとなった生田輝明選手。積田純一選手のGC8が2位、宇野善雄選手のGDB-F型が3位と、今回は表象台をインプレッサが独占してなんとか「ハイパワー四駆」の面目を保ったが、そんなインプ軍団の中、地区戦の上位常連で今年から全日本に挑戦する実力者・前田忍インテグラが4位に食い込んだのはさすが。

 いっぽう、前回は前田選手に次ぐ2位で、1週間前のミドルシリーズ開幕戦でデビューウィンを飾った奥崇史S2000は、1本目も2本目も11位とふるわず、奥選手のライバル・中村進S2000も下位に低迷している。インプレッサに対してパワーのハンデがあるとはいえ、2人とも本来ならもっと速いはずだ。トップ争いに食い込むと期待された佐野雄祐インプレッサも、いまひとつ精彩を欠いている。

 

 実は今回は、最初と途中に練習走行があった前回までとは異なり、慣熟歩行の直後に競技会1本目、続けて競技会2本目を行った。競技経験の浅い彼らは、ウォームアップがうまく出来ていなかったらしく、講師の西尾雄次郎によれば、身体が堅まっていて思い通りに動かない、あるいは集中力が充分高まっていない、という状態だったようだ。そんな彼らも、競技会終了後の練習会では西尾からアドバイスを受けるとともに、身体や精神もちゃんと競技走行モードになり、最後には生田選手の優勝タイムに遜色ないところまでこぎつけた。彼らにとってはまた一つ経験の引き出しが増えたことだろう。

 STCクラスでは皿屋豊インテグラが2位の中村寛ロードスターを1秒近くちぎって前回の雪辱を果たした。SLWクラスは、前回スカラシップハンデでSTCクラスに出走したものの、あまりにもハンデがきつすぎるため、前回のポイントを取り消すという条件でSLWクラスに復帰した上田成宏ロードスターが貫禄勝ち。LWクラスは辻内吉和アルトが校條史典カプチーノを2秒近くの大差に退け、参戦2戦目にして初優勝を遂げた。

 全4戦のニシオガレージカップだが、第3戦は8月14日、お盆休み期間の月曜日に開催予定と、少し間があく。それまでの4か月半は、それぞれが競技会や練習会で自分と向き合う時間となるだろう。次に会うときには、参加者の皆さんの一回り成長した姿を見られることを楽しみに、西尾はこれからしばらくの間、気持ちを全日本ラリーに集中することになる。

 

<今回の写真は sinさんのご提供です。>