NISHIO GARAGE


Release 2007         

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2007 Vol. 5 issued May 2


全日本ラリー選手権第2戦久万高原ラリー

 

トラブルを克服して、北村2戦連続2位を獲得

 

〜  松岡孝典が総合5位に入って嬉しい全日本ラリー初入賞 〜

 

 2007年全日本ラリー選手権第2戦は、愛媛県久万高原町に舞台を移す。標高1562メートルの笠取山の北東斜面にひらけた美川スキー場を拠点とするこのラリーは、SSの最高地点も1000メートルを超える。昨年は、局地的な雨と霧の中、道幅が狭い割には高速でリスキーな林道という初体験のシチュエーションに、さすがの北村和浩もアクセルが踏めなかった。今年 は開幕戦からペースノートに進境を見せている北村だが、この難しい林道で走れてこそ、その進化もホンモノと言えるだろう。

 そんな彼を、SS1スタート早々に絶望感が襲う。エンジンが重く、いつもの加速感がないのだ。「今日はもうこれで終わった」と諦めにも似た気持ちで走った5.81kmのSSタイムは、JN4クラス11台中9位。トップの勝田範彦からは、23秒も遅れてしまった。

 SS1終了後、電話で西尾雄次郎監督に症状を報告する。西尾も最初は「どうしようもない」としか答えられなかったが、SS2の直前になって、その原因をつきとめた。セクション1はこのまま走るしかないが、サービスに戻れば完全に元通りになると知った北村は、一気に気持ちが上向きに。このあとの2本のSSを最少のロスで走りきり、SS4以降への逆転につなげよう、そう決意すると、SS2も同じトラブルを抱えたままながら、18.74kmを4位のタイムで走りきった。これならセクション2以降の頑張り次第で、3位と2位には手が届く。そして、もし勝田に何かあれば、優勝も不可能ではない。

 SS3の前に自力で応急処置を施すと、ギャラリーステージは気分良くキタムラ走りを披露。そしてサービスでは、じゅうぶん時間の余裕をもって修復作業が終了した。2位をめざしてセクション2をスタートする。まずSS4では、この日初めてまともに走れた林道でトップ勝田から1.2秒落ちの2番手タイムを記録。続くSS5では、この日最初のベストタイムで3位に浮上。2位の石田正史まで、あともう2.1秒だ。SS6は勝田にわずか0.1秒及ばなかったが再びセカンドベストを記録すると、プラグ破損でパワーダウンした石田正史を抜き去って2位に上がった。

 最終セクションの3本のSSは、勝田がその差を守りきるべくステディな走りに切り替えたこともあって、すべて北村がベストタイム。とくにSS8は、路面温度が上がってグリップレベルが落ち、インカットによる砂利が撒き散らされたコーナーはスローダウンを余儀なくされる中、SS2の勝田のタイムをしのぐ15分07秒台で走りきったことは驚嘆に値する。このタイムを聞いたライバルたちは、「恐ろしい・・・」と顔色を失った。

 いっぽう、ロングステージでのブレーキパフォーマンスに不安を抱えてスタートした松岡孝典は、その不安が的中してSS2の途中でまったくブレーキが効かなくなったという。それでもサイドブレーキと左足のポンピングブレーキでなんとかしのぎ、これを無事に走りきった。

 その後も、ロングステージでは必ず途中でフットブレーキが効かなくなり、さらに、ブレーキの熱でタイロッドの樹脂が溶けてタイヤがグラグラになるというトラブルにも悩まされ続けたが、 そんなクルマをフィニッシュまで無傷で導き、最終的には5位に。嬉しい全日本初入賞となった。

 

Photo Album

 

競技結果(完走26台/出走37台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

勝田範彦/北田稔

スバルラリーチームジャパンインプレッサ

1:05:20.1

 

2位

JN4-2位

北村和浩/山口顕子

アーレスティDL・KYBインプレッサ

1:05:39.8

0:19.7

3位

JN4-3位

石田正史/宮城孝仁

DLテインマルシェランサー

1:06:32.3

1:12.2

4位

JN4-4位

大庭誠介/高橋巧

REPSOL・ADVANランサー

1:06:51.2

1:31.1

5位

JN4-5位

松岡孝典/木村裕介

ニシオガレージDLインプレッサ

1:07:19.4

1:59.3

6位

JN3-1位

雅広/井出上達也

J&SクスコKYB☆BSインテグラ

1:08:06.7

2:46.6

 

Date

2007年4月29日

Weather

快晴

Place

愛媛県久万高原町・ 美川スキー場スタート&フィニッシュ

Data

SS9本、SS総距離 82.62km、ターマック、ドライ

Results

各SS終了時点の順位表、SS内の区間タイム表などが久万高原ラリーWebsiteからダウンロードできます。

全SSのタイム表は、JRCAホームページのイベントレポート欄からダウンロードできます。