NISHIO GARAGE


Release 2007         

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2007 Vol. 6 issued May 23


全日本ラリー選手権第3戦KYOTO南丹ラリー in ひよし

 

北村、ターマック3連戦をすべて表彰台で終える

 

〜  SS1で全日本初ベストタイムを記録した松岡孝典が、2戦連続5位入賞 〜

 

 開幕から続くターマック3連戦の最後は、京都府中部がその舞台となる。日吉ダム湖岸を周回する高速ステージと、それよりやや北に位置する曲がりくねった峠道、そして「府民の森ひよし」を通り抜ける2車線の府道を閉鎖してのギャラリーステージを組み合わせた約70kmのSSが今回のラリーのために用意された。

 週の半ばから数日続いた好天により、レッキ時の路面は完全ドライだったが、金曜日の夜から降り出した雨は、しとしととほぼ一晩降り続いた。杉木立に囲まれた峠道はおそらくウェットのままで、落葉や泥が あちこちにたまっているだろう。いっぽう、レグ1で使われるダム湖北岸のステージは日当たりがよく、ラリーが始まるころには完全に乾くと予想される。各チームともぎりぎりの時刻までタイヤ選択に頭を悩ませた。

 いよいよラリーがスタート。ところどころにウェット路面が現れる峠道で、P-WRCアルゼンチンラリーから戻った奴田原文雄が、先頭出走で5分19秒台のターゲットタイムをまず残す。2番出走のターマックキング勝田範彦は手痛いスピンを喫して33秒台に沈み、いきなり波乱の展開だ。3番目に出走した2戦連続2位の北村和浩も、タイヤチョイス が失敗だったのか27秒台と大きく出遅れた。続く石田正史が奴田原のタイムを1秒更新したとき、これがこのSSのベストタイムになるとほとんどの関係者が思っただろう。その予想を衝撃をもって覆したのは、前戦で全日本ラリー初入賞を果たしたカーナンバー11・松岡孝典だった。石田を2.0秒上回る5分16秒8でSS1をフィニッシュし、こんどは全日本ラリー初ベストタイムを記録したのだ。


 怖いもの知らずの新人にオープニングラップを奪われたものの、石田、奴田原はSS2も好タイムであがり、順調にラリーを進める。他方、若いチームメイトの活躍は、全開男・北村にも刺激を与えたに違いない。SS4で北村は2番手の奴田原に9秒近い差をつけるスーパーラップをたたき出し、猛追を開始した。勝田もSS2以降はいつものペースを取り戻し、着々と順位を上げていく。

 ラリーが動いたのはSS1/4の林道の3度目の走行となるSS7だった。ラリーカーのタイヤでこねられた泥のためますますスリッパリーになった路面に足もとをすくわれたか、奴田原が縁石で足回りを強打し、ベストタイムの北村から23秒も遅れた。これで奴田原は4位に落ち、トップ争いから脱落。北村は2台を抜いて2位に上がった。

 このSSの直後に45分のサービスがあり、奴田原はロスを最小限にとどめたかに見えた。ところが、足回りから来たダメージがパワステに及び、SS10は3度目のベストタイムを記録した北村の37秒落ち。SS11ではブレーキまで失って全車中最下位のタイムでやっとフィニッシュにたどり着く。もはや6位入賞も絶望的だ。いっぽう勝田はここで北村をかわして2位に浮上。レグ1終了時点で、1位石田、6.2秒差に勝田、その0.6秒落ちで北村が続き、優勝争いはこの3人に絞られた。


 一夜明けてレグ2は朝から雨。650mのギャラリーステージと、今年初めて使われるダム湖南岸の超高速ステージ、そして前日に走ったダム湖北岸のロングステージの一部区間という3か所のSSを2周してラリーは終わる。超高速ステージの1回目では石田がベストタイムを奪い、2位勝田との差を8.4秒に広げて優勝へ大きく一歩を踏み出した。後方では松岡が松井孝夫を4.9秒差に退けて5位に上がった。

 峠道では驚くべき速さを発揮した北村だが、高速のダムサイドではラリードライバーとしての経験の差がものを言うのか、奴田原、石田、勝田のスピードにはついて行けなかった。3.24kmを1分30秒台で争う超高速ステージの2回目では、奴田原が2位勝田に3.3秒もの差をつけてチャンピオンの意地を見せたが、8位まで上がるのがやっと。石田は最終SSもベストタイムで締めくくり、2004年5月のMSCC東京ラリー以来3年ぶりの勝利を手に入れた。

 

Photo Album

 

競技結果(完走37台/出走45台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

石田正史/宮城孝仁

DLテインマルシェランサー

49:15.1

 

2位

JN4-2位

勝田範彦/北田稔

スバルラリーチームジャパンインプレッサ

49:20.9

0:05.8

3位

JN4-3位

北村和浩/山口顕子

アーレスティDL・KYBインプレッサ

49:26.3

0:11.2

4位

JN4-4位 福永修/奥村久継

オサムCLダンロップCMSCランサー

49:51.2

0:36.1

5位

JN4-5位

松岡孝典/木村裕介

ニシオガレージDLインプレッサ

50:17.0

1:01.9

6位

JN4-6位

松井孝夫/佐藤忠宜

アドバンPIAA-KYBランサー

50:21.3

1:06.2

 

Date

2007年5月19-20日

Weather

レグ1 曇り時々雨、レグ2 雨のち曇り

Place

京都府南丹市・ 「府民の森ひよし」スタート&フィニッシュ

Data

SS17本、SS総距離 70.19km、ターマック、ドライ&ウェット

Results

各SS終了時点の順位表がKYOTO南丹ラリーinひよしWebsiteからダウンロードできます。

全SSのタイム表は、JRCAホームページのイベントレポート欄からダウンロードできます。