NISHIO GARAGE


Release 2007         

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2007 Vol. 7 issued July 11


全日本ラリー選手権第6戦 Rally Hokkaido

 

北村、今季初のグラベルラリーは2位

 

〜  新規則により係数1.2がかけられた18ポイントを獲得、自力チャンピオン獲得に望みをつないだ 〜

 

  全日本ダートトライアル選手権との日程重複のため、全日本ラリー第4戦と第5戦をスキップし、約1か月半ぶりに北村和浩がラリーに戻ってきた。その間に勝田範彦は2連勝し、シリーズ10戦中5戦を消化してすでに4勝をあげ、タイトル争いでは圧倒的優位に立っている。北村のみならず、チャンピオンをめざす者たちにとって、第6戦ラリー北海道は重要なカギを握る1戦だ。

 レッキの日に降った雨は路面に適度な湿り気を与えただけで、林道はどこもほぼドライの比較的良好なコンディション。軽い足慣らしのようなリクベツのギャラリーSSで、ラリーはスタートした。ここをともに2分15秒台で1位2位を占めた奴田原文雄と炭山裕矢が、続くSS2、SS3もベストタイムを応酬しあう。

 SS4を終えて奴田原がトップ、5.8秒差で2位に炭山、3位には炭山から6.5秒落ちで石田雅之という順で1回目のサービスを迎えた。北村はダンロップ勢最上位の4位につけていたが、すでにトップとは48.8秒差、3位石田雅之とも36.5秒差と大きく水をあけられている。

 同じループの2周目で、ラリーは動き始めた。奴田原に迫る速さを見せていた炭山が、SS6で痛恨のタイヤバーストにより3分以上も遅れてトップ争いから脱落。いっぽう、サービス 以後スピードを上げた石田正史と勝田範彦が、SS6で北村を捕えてそれぞれ3位と4位に浮上する。ところが、SS7で勝田がパワステトラブルに見舞われ、トップから2分近くもの遅れを喫すると、勝田のホコリに追いついた石田正史もスローダウンを余儀なくされた。奴田原は一人旅の様相で、レグ1を終えた時点で2位石田雅之との差はすでに51.6秒、3位石田正史はさらにその30.1秒落ちだ。北村は石田に逆転されたうえ16.7秒差まで後退した。

 しかし、最後まで何があるかわからないのがラリー。もし上位に何かあったときに、巡ってきたチャンスをモノにするためには、自らも最善を尽くしていかなければならない。いまひとつ速さを発揮できず安全策に陥りそうなクルーに、西尾雄次郎監督は「最後まであきらめるな、まず石田正史を抜くことを考えて頑張れ、そうすればチャンスは来る、いや、そうしないとチャンスは来ない」と強く言い、レグ2に送り出した。

 西尾の言葉を肝に銘じて自らを奮い立たせた北村は、石田正史との差を一時7.3秒差まで詰めたが、SS11からはじわじわと石田に離されていく。いっぽう、ラリーリーダーの奴田原はちゃくちゃくと2位との差を広げ、SS10を終えたときには石田雅之との間に1分以上もの差を築いていた。ところがSS12でバーストしたあげく、オイルクーラーを破損してコース上にストップ。第4戦 と同じく、またしてもぶっちぎり1位を走行中にリタイアという結果に。これでトップは石田雅之の手に渡った。2位石田正史との差は54.4秒、残るSSは4本だ。

 石田雅之はSS13、14、15もそれまでのペースをほぼ維持し、石田正史とは49.7秒の差を持って最終SSを迎えた。あと14.90kmを走りきれば、1987年にセリカGT-FOURで遂げて以来20年ぶりの全日本ラリー優勝が手に入る。ところがなんとSS16で石田雅之は スピンして足回りを破損したはずみに橋の欄干に乗り上げ、コースを塞いでしまった。このためこのSSはキャンセルとなり、SS15終了時の順位をもってラリーは終了した。石田正史が今季2勝目をあげ、北村は2位。バーストで大幅に遅れた炭山は、その後の追い上げで3位まで復帰。勝田も5位まで順位を戻してのフィニッシュとなった。

 この結果、奴田原は早くもチャンピオン候補から姿を消し、石田正史、北村和浩、炭山裕矢の3人がタイトル争いの土俵に残った。依然として勝田の優位は変わらないが、今年から導入された新規則により、SS実施距離が150kmを超えたラリー北海道では2位には18ポイントが与えられる。残り4戦を全勝すれば、という厳しい条件だが、北村は自力によるチャンピオン獲得に可能性を残した。

Photo Album

 

競技結果(完走15台/出走28台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

石田正史/宮城孝仁

サンラーエボリューションIX

2:2510.4

 

2位

JN4-2位

北村和浩/竹下紀子

インプレッサWRX STi

2:25:52.1

0:41.7

3位

JN4-3位

炭山裕矢/松井博和

インプレッサWRX STi

2:27:04.3

1:53.9

4位

JN4-4位 岩下英一/高橋昭彦

サンラーエボリューションVIII

2:27:10.0

1:59.6

5位

JN4-5位

勝田範彦/北田稔

インプレッサWRX STi

2:27:13.5

2:03.1

6位

JN4-6位

飯泉忠男/森公聖

インプレッサWRX STi

2:27:36.6

2:26.2

 

Date

2007年7月6-8日

Weather

レグ1 晴れ、レグ2 晴れ

Place

北海道河東郡音更町・ 「希望が丘ラリーパーク」スタート&フィニッシュ

Data

SS16本、SS総距離 235.32km(うちSS16=14.90kmキャンセル)、グラベル、ドライ

Results

各SS終了時点の順位表がRally Hokkaido公式ウェブサイトからダウンロードできます。

全SSのタイム一覧表は、JRCAホームページのイベントレポート欄からダウンロードできます。