NISHIO GARAGE


Release 2007         

Vol. 1 Vol. 2 Vol. 3 Vol. 4 Vol. 5 Vol. 6 Vol. 7 Vol. 8 Vol. 9 Vol. 10 Vol. 11

 

2007 Vol. 8 issued Aug. 29


全日本ラリー選手権第7戦 FMSC久留米-吉野ヶ里マウンテンラリー

 

北村、波乱のラリーも今季4度目の2位

 

〜  シーズン5勝目をあげた勝田範彦が初めての全日本ラリータイトルを確定 〜

 

  第6戦ラリー北海道終了時点では、まだ北村和浩の自力優勝の可能性は少しとはいえ残されていた。しかし、7月下旬に第8戦Rally in Akaigawa の中止が決定すると、シリーズは残り3戦。自力制覇の権利は勝田範彦と石田正史に絞られ、北村は他力本願でラリー初タイトル獲得に望みをつなぐことになった。もちろん、そのためには第7戦に優勝することが 必要条件となる。

 FMSC久留米−吉野ヶ里マウンテンラリーは、全日本戦としては初開催。スタート&サービスパーク&ラリーフィニッシュを福岡県久留米市に置き、佐賀県東部の吉野ヶ里町、みやき町、神埼市に約70kmのSSをコンパクトにレイアウトした。厳しい暑さを考慮し、競技は1レグのみで終了するスプリントイベントだ。

 ラリー参加者が現地入りした木曜日は猛暑も一休みだったが、翌金曜日は終日カンカン照りで気温は36℃を越えた。続く土曜日も朝から強烈な陽射しが照りつける。ラリースタートの約40分後に始まったSS1は、まず石田が4分52秒1で制し、勝田が0.2秒差で続く。北村は久々のターマック走行に 感覚を充分に馴らしきれなかったのか、勝田から1.8秒落ちの3番手だ。いっぽう、奴田原文雄、炭山裕矢の横浜タイヤ勢はともに59秒台と大きく出遅れた。開幕からのターマック3連戦と同様の展開が、早くも予感される。

 予想外の雨がぽつりぽつりと降り出したSS2では、先頭出走の利を得た勝田がベストラップを刻んでトップに立つ。SS3ではやっとターマックの走りを思い出した北村和浩がベストタイムを奪い2位に浮上。こうして、SS3を終了した時点で1位から3位までは ダンロップタイヤを履く3人が僅か3.6秒の中でしのぎを削る。いっぽう、3位石田と4位炭山の間はすでに19.5秒に開いていた。おそらく今回も1位から3位の顔ぶれは、 これまでのターマックラリーと同じだろうと多くが思ったに違いない。

 ところが、トップ6がリフューエルを受ける頃には、雨はひどい土砂降りに。SS1の再走となるSS4はヘビーウェットで、ラリーの流れは大きく変わろうとしていた。奴田原が最速タイムをたたき出して一気に上位に迫り、勝田はこの6kmだけで奴田原の約11秒落ち。北村に至っては20秒近くも負けて、尻に火がつきそうな遅れようだ。石田はスピン からクラッシュし、ここで戦列を去った。

 しかし、ほぼこれと同じ頃に、後方では重大な事故が発生する。豪雨の中コントロールを失ったラリーカーがガードレールにぶつかったはずみで、そのすぐ外側にいた3人の記者がはじき飛ばされ重傷を負ったのだ。救助活動のためラリーは直ちに中断。そして結局、SS4をもって競技は打ち切りとなった。

 その後、現地でJAFラリー部会が臨時召集され、全日本選手権認定基準であるSS実施距離30km以上という条件にはわずかに及ばないが、特例として今回のラリーを全日本選手権として認定することが決定された。SS4終了時点の成績が競技結果として採用され、優勝は勝田、2位に北村、3位奴田原。勝田はこれで今季5勝目となり、初めての全日本ラリーチャンピオンを確定した。なお、ドライバーズポイントは、SS実施距離が50km未満の場合は係数0.8をかけるという規定に従い、1位の勝田には16ポイント、2位北村には12ポイント、3位奴田原には9.6ポイントが与えられる。

 いっぽう、全日本デビューイヤーの4戦連続ポイントゲットが期待された松岡孝典は、SS1で転倒しリタイア。全日本で常に6位以内に入ることの難しさをあらためて知ることとなった。

 

Photo Album

 

競技結果(完走40台/出走49台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

勝田範彦/北田稔

ラック名スバル Sti DLインプレッサ

23:38.1

 

2位

JN4-2位

北村和浩/竹下紀子

アーレスティDL・KYBインプレッサ

23:52.6

0:14.5

3位

JN4-3位

奴田原文雄/小田切順之

ADVAN・PIAAランサー

23:57.9

0:19.8

4位

JN4-4位 炭山裕矢/松井博和

クスコADVANスバルインプレッサ

24:18.2

0:40.1

5位

JN4-5位

大庭誠介/高橋巧

REPSOL・ADVANランサー

24:23.2

0:45.1

6位

JN4-6位

吉谷久俊/高田新二

RS★R-DL-LANCER

24:32.6

0:54.5

 

Date

2007年8月24-26日

Weather

晴れ、局地的に雨

Place

福岡県久留米市・ 久留米百年公園スタート&フィニッシュ

Data

SS10本、SS総距離 68.74km(うちSS5〜10=40.29kmキャンセル)、ターマック、ドライのちヘビーウェット

Results

各SS終了時点の順位表がFMSC久留米-吉野ヶ里マウンテンラリー公式ウェブサイトからダウンロードできます。

全SSのタイム一覧表は、JRCAホームページのイベントレポート欄からダウンロードできます。