NISHIO GARAGE


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波乱のラリーを総合21位でフィニッシュ

 

〜  2年連続で久世隆一郎アワード・ノンプライオリティ部門1位を獲得 〜

 

 10月31日から11月2日にかけて北海道札幌市を拠点に開催されたWRC第14戦ラリージャパン に、北村和浩・竹下紀子組は今年もアーレスティラリーチームから参戦、総合21位でフィニッシュした。

 

 マニュファクチャラーとP−WRCを除くスバルユーザーでは今年も昨年に続いて最上位で、久世隆一郎メモリアルアワードのノンプライオリティ部門第1位を2年連続で受賞、これで同アワードは2006年初参戦で3位を獲得してから3年連続の受賞となった。

 

 この時期の道央地方はもう冬の気候に近く、レッキ初日にはコースの一部地域が積雪に見舞われたほど。気温が低いためいったん雨や雪が降ってしまうと路面はほとんど乾く見込みがなく、コースはどこも難しいコンディションとなった。デイ1のSS3/7はラリースタート前に早くもキャンセルが決定したが、厳しい路面状況に競技が始まってからもリタイアが相次ぎ、ラリーは波乱の展開となった。

 

  北村は進化したサスペンションの手ごたえも上々で、ノンプライオリティ部門ではフィンランドの新星ヤリ・ケトマーに次ぐ2番手という好位置でデイ1を終えた。デイ2も順調にラリーをこなしていたが、SS17で高速のクレストを越えた直後に前走車が出したと思われる石を踏んで左リアの足回りに手痛いダメージを受けた。SS17はなんとか走りきったものの、SS18ではとうとう足がもげ、デイリタイアとなってしまった。

 

 今年のWRCの規則では、デイ1およびデイ2でリタイアした場合は、完走できなかったSSは同じグループ・同じクラスのベストタイム+5分のタイムを記録したとして競技を続行できることになっている。これにもとづき、北村はSS18、SS19、SS20についてはノンプライオリティー部門のN4クラスのベストタイム+5分のタイムを与えられたが、すでに他にも多くのドライバーがレグリタイアしているため、北村の順位自体はさほど落ちず、デイ2終了時は総合26位、ノンプライオリティー部門5位。

 

 デイ1、デイ2は2日続けて晴れて暖かくなり、路面も徐々によくなってきたのだが、デイ3は朝8時ごろから雨が降り始め、林道のコンディションはまたもや悪化。波乱はこの日も続き、P−WRCをさしおいてN4クラスのトップを走っていたケトマーがSS23でリタイア。何が起こってもおかしくない悪路を慎重に走りきり、北村は最終的に総合21位、グループN11位、ノンプライオリティー部門3位でフィニッシュした。

 

 正直な感想はと問われれば、「デイリタイア」しての完走は、本当の完走とはいえないという気持ちもあり、ヤリ・ケトマーやロシアの18歳、エフゲニー・ノビコフの速さも衝撃的だったようだ。しかし、それらの経験や感慨もまた、3日間全力で戦って得られたもののひとつに違いない。

 

 全日本ラリー最終戦まであと約2週間足らず。舞台はふたたびターマックに移る。開幕戦ではするりと手から抜け落ちたターマック初勝利を、今度こそものにすることができるかどうか。1年間の集大成を見せるべき時となろう。

 

 < クルーのコメントは、アーレスティホームページをご参照ください。>