NISHIO GARAGE


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Vol. 3 issued April 18


全日本ラリー選手権第1戦ツール・ド・九州 in 唐津

 

全日本ラリー開幕戦は3年連続2位

 

〜  SS1ベストタイムで好スタートを切るも、チャンプ勝田範彦に逆転をゆるす 〜

 

 2008年全日本ラリー選手権シリーズは、今年も佐賀県・唐津市でその幕を開けた。唐津神社での選手全員による安全祈願と鳥居の下からのセレモニアルスタートは、ツール・ド・九州 in 唐津における金曜日の恒例行事になりつつある。明けて土曜日の早朝、快晴の空のもとでラリーが始まった。

 この開幕戦は、昨年秋に発売され今年1月にFIA公認が降りたばかりの新型インプレッサSTiの国内デビュー戦となる。ランサーエボ10とのニューマシン対決として注目されるなか、北村和浩はチューナー西尾雄次郎とともに、ニューインプレッサのデビューウィンと自らの全日本ラリー初勝利をめざして、このシーズンオフを過ごしてきた。その成果が試されるときが、今やってきたのだ。

 まずSS1で、北村はあっさりとシーズン初ベストタイムを記録した。過去2年、ここ唐津では北村と勝田範彦のマッチレースが繰り返されたが、いずれの年も最初の林道ステージを制したのは勝田で、北村は2番手。ラリーの最終的な順位も1位勝田、2位北村だった。今年は初めてその立場が逆転し、最初の10kmの林道で北村が勝田を2.4秒差にくだしたのだ。チームの誰もが、初優勝に向けて強い手ごたえを感じた瞬間だった。

 つづくSS2は、北村がこれまで苦手としてきたコースだが、ここを勝田のベストタイムから1.0秒落ちで切り抜け首位をキープ。SS3とSS4は、それぞれSS1とSS2のリピートとなる。SS3でふたたびリードを築けば、勝利への道がくっきりと見えてくるはずだ。

 しかし物事はえてして期待どおりにはいかないもの。SS3終了後、北村はブレーキが効かないことに気づいた。じつは北村が左足ブレーキングの練習を本格的に始めたのは今年に入ってから。 初めての実戦となった今回、ブレーキの多用による発熱は西尾の想定を大きく上回ったようだ。ラリーリーダーの座はかろうじて守ったが、勝田はもうあと0.1秒に迫ってきた。

 ブレーキに不安を抱えた北村は、SS4で勝田に2.0秒負けて首位を明け渡す。だがサービスで修復作業を受けると、つづくSS5/SS6ではともに勝田に0.4秒ずつ勝ってその差を1.1秒とした。そしてラリーはこの日最終のSS7へ。「ここでトップに立てなければ、もう勝つチャンスはない」という西尾監督。北村もそのつもりで必勝を期したのだが、またもや終盤になって不測のマシントラブルに見舞われた。これで勝田に突き放され、レグ1はトップから9.0秒差の2位で終了。3位には昨年と同じく石田正史がつける。その差は6.7秒だ。

 明けてレグ2。問題が完全に解消されない状態ではあったが、北村は最初のSS8を勝田から0.2秒落ちの2番手タイムで走りきり、3位との差を6.9秒に広げて見せた。この結果を速報で知った西尾監督が、これで2位は確保できるだろうと安堵したのもつかの間、続くSS9で北村は自らの失敗により再び後退、さらにSS10ではコースアウトでタイムロスし、3位石田正史にわずか2.0秒差まで詰め寄られた。

 SS10とSS11はギャラリーステージで、1.26kmのコースを2回続けて走る。SS11をスタートするまでの1時間ほどのインターバルの間、北村はSS10のインカー映像を15回以上も繰り返し見て、最終SSに備えたという。その努力が実ったか、SS11では石田正史を0.3秒差にくだして2位を死守することに成功した。

 勝田の優勝によりニューインプレッサはデビューウィンを飾ったが、北村のラリー初優勝は成らなかった。ただ、結果だけを見れば3年連続の2位だが、回を重ねるごとにその内容は充実度を増している。とくに今回、最初の林道SSでベストタイムを奪ったことは、北村の成長を如実に示すものと言えよう。いくつものトラブルや失敗を乗り越えて2位の座を守りきったことも、またひとつの貴重な経験となった。

 ラリーでの初勝利は、今にも手が届きそうなところまで近づいて来ている。その確信を持って、次戦に挑む。

 

Photo Album

 

競技結果(完走36台/出走42台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

勝田範彦/晝田満彦

スバルラリーチームジャパン・インプレッサ

47:11.6

 

2位

JN4-2位

北村和浩/竹下紀子

アーレスティDL・KYBインプレッサ

47:31.4

0:19.8

3位

JN4-3位

石田正史/澤田茂

DL テイン マルシェ ランサー

47:33.7

0:22.1

4位

JN4-4位

石田雅之/清田恵次

C−ONE・POTENZA LNCER

47:36.4

0:24.8

5位

JN4-5位 奴田原文雄/小田切順之 ADVAN−PIAAランサー

47:43.1

0:31.5

6位

JN4-6位

杉村哲郎/松井和子

CMSC DL el Wm和光レイル ランサー

48:26.3

1:14.7

 

Date

2008年4月12-13日

Weather

Leg1 晴れ、Leg2 曇り

Place

佐賀県唐津市・ 松浦河畔国際交流公園スタート&フィニッシュ

Data

SS11本、SS総距離 59.05km、ターマック、ドライ

Results

各SS終了時点の順位表がグラベルモータースポーツクラブのウェブサイトに掲載されています。

全SSのタイム一覧表は、JRCAホームページのイベントレポート欄からダウンロードできます。