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Vol. 1 issued April 15


2010年全日本ラリー選手権第1戦ツール・ド・九州 in 唐津

 

松岡・木村組、開幕戦を3位でフィニッシュ

 

--- 中盤はベストタイムを連発して2位を走るも、終盤で失速 ---

 

 2010年の全日本ラリー選手権は例年と同じく佐賀県唐津市で幕をあけた。松岡孝典・木村裕介組がシーズンオフを経てどれだけ成長したか、その戦いぶりが楽しみな1戦だ。

 今年から実施される新規則により、SS路面の種類とSS総距離によってポイントに係数がかけられることになった。それを受けて、例年60〜70kmであったツール・ド・九州のSSは、今年は一気に100km超に伸びた。これによりポイント係数は1.2となる。

 

 主催側の主な意図は、係数を高くして参加台数を増やしたいということなのだろうが、SSが増えたことで競技自体が例年よりもタフで走りがいのあるものになったようだ。

 オープニングのSS1は、ツールド九州4連覇中の勝田範彦GRBがベストタイムを奪ったが、わずか0.2秒差に「七山エンペラー」榊雅広がつけ、昨シーズン勝田から3年ぶりにタイトルを奪還した奴田原文雄が約2秒差の3位、そしてそこから約2秒遅れで地元の吉谷久俊が続き、いつになく混戦模様だ。松岡は、金曜日の雨が残ってややウェットとなった路面にてこずったか8位と出遅れ、5番手につけた大学自動車部後輩の高山仁や、今年こそチャンピオン奪取と意気込む石田正史、心機一転してラリー2年目に臨む元ジムカーナチャンプ古谷哲也らの後塵を拝する形となった。

 続くSS2は石田、SS3は奴田原がそれぞれベストラップで応酬、優勝候補の1人である榊はベストこそ無いものの各SSを好タイムで こなしていく。SS3終了時点で勝田と榊が同タイム1位、以下奴田原、石田、吉谷、高山と続くいっぽう、松岡はタイムが伸びず、2番手グループに甘んじ ていた。

 リフューエルを挟んだSS4では榊がバーストにより1分以上をロスし、早々と優勝争いから脱落。これもあって松岡は6位にあがったが、依然として2番手グループから抜け出せない。トップ争いをする勝田と奴田原を石田と吉谷が追い、そこから約15秒開いて5位から8位までの4台が続くという展開だ。

 サービスに戻った各車はセクション2に向けてあらたに作戦を練り直す。今回は2日間をとおして12本のタイヤ使用が認められているが、今年の唐津は天候が不安定なうえリエゾンが短い構成のため、例年以上にタイヤマネジメントが難しくなっている。なお、SS8で突如ターボトラブルに見舞われた石田はこの時点でリタイアすることになった。

 SS9に入ってやっと松岡が調子を取り戻し始めた。ここを4番手タイムで終えると、続くSS10ではトップ勝田に0.7秒差のセカンドベストで走りきり4位に上がる。ついにSS11でこのラリーでは最初となるベストタイムを奪うと、SS12を再びセカンドベストであがって4位吉谷まであと0.2秒に肉薄した。さらにSS13で2度目のベストタイムを記録して2位に浮上、続いてSS14をセカンドベスト、SS15は勝田と同秒ながら3度目のベストタイムを刻み、ポジションをキープする。

 しかしSS16では高山がこの日2度目のベストタイムを奪い、松岡に代わって2位に座った。こうしてデイ1はトップ勝田に27.5秒差で高山がつけ、松岡がそれを2.7秒差で追う形で終了。松岡と4位吉谷との差はすでに11.2秒に開いた。いっぽう奴田原は石田と同様のターボトラブルに見舞われ、SS12で姿を消していた。

 開けてデイ2。夜間の雨はラリーが始まる頃にはやんだものの路面はウェット。デイ1後半でタイヤを温存する作戦をとった榊、福永修、吉谷がSS17のトップ3を占めてラリーはまた新たな展開を予想させた。松岡はここを4位でしのぎ、たちまち高山を逆転して再び2位を取り戻した。続くSS18では高山との差を2.5秒に広げて2位の座を確実にしていくかに見えた。

 ところが濃霧の出たSS19で形勢は大きく変わった。SS18をベストタイムであがった吉谷がここもセカンドベストで走りきって一気に2位を陥れ、高山がそれに続く3位に。松岡は苦手としているこの三宝林道ですっかりリズムを崩され、高山に2.7秒差の4位まで後退した。短いギャラリーステージのSS20では一矢報いて高山との差を1.5秒に戻したが、SS21ではさらに遅れ、4位が決定的になった。

 結局SSタイムでは3位と13.7秒差の4位でフィニッシュしたが、高山・広田組がTC9で2分遅着したことによる20秒のペナルティが確定し、松岡・木村組がかろうじて3位を得ることになった。

 松岡はこのラリーについて「ハンドルを切り込めてないと感じたところを頑張って切るようにしたら、タイミングが合わずにかえって悪くなってしまった。一部のSSで大きく遅れるというのをなんとか克服しないと…」と反省する。一方、西尾雄次郎監督は、「相変わらず浮き沈みが激しいが、浮いたところでベストタイムが出るようになったのは進歩といえる。あとは沈むのをなくしていけばいい」と今後に期待をかける。

 次の参戦は6月の久万高原ラリー。そのときまでに彼らがまたどんな進歩を見せてくれるのか、注目していよう。

 

Photo Album

 

 

競技結果(完走31台/出走42台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

勝田範彦/足立さやか

ラック名スバルSTI DLインプレッサ

1:17:17.8

 

2位

JN4-2位

吉谷久俊/高田新二

RS★RxDLXLANCER・JAK

1:17:35.7

0:17.9

3位

JN4-3位

松岡孝典/木村裕介

NET・DL・KYBインプレッサ

1:17:56.7

0:38.9

4位

JN4-4位

高山仁/広田沙貴子

DL☆Cロレーヌ☆ハセプロランサーVII

1:18:03.0

0:45.2

5位

JN4-5位 古谷哲也/横川紀仁 DL・itzz・ランサー 1:18:06.1

0:48.3

6位

JN4-6位

福永修/奥村久継

HASEPRO・SDF・DLランサー

1:18:31.9

1:14.1

 

Date

2010年4月10〜11日

Weather

デイ1曇り、デイ1曇り

Place

佐賀県唐津市・松浦河畔公園 国際交流広場スタート&フィニッシュ

Data

SS22本、SS総距離101.19km  ターマック、ウェット→ドライ→ウェット→ドライ

Results

SSごとの速報タイムやスプリットタイム、および公式結果は、グラベルモータースポーツクラブウェブサイトからアクセスできます。

全SSのタイム一覧表および上位入賞車画像はJRCAホームページからもダウンロードできます。