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Vol. 3 issued July 24


2010年全日本ラリー選手権第5戦ラリー in 後志

 

松岡、5年ぶりのグラベルラリーで5位入賞

 

--- マシントラブルに耐えつつ終盤にはダート路面のドライビングを体得 ---

 

 全日本ラリー選手権シリーズ第5戦は、今年3戦目のグラベルラリー。松岡孝典・木村祐介組にとっては5年ぶりのグラベルイベントだ。

 そもそも松岡は、ターマックラリー中心の近畿地区で育っただけにダート路面の経験は極めて少ない。2005年に全日本ラリーの選手権対象外クラスに参戦したときに初めて本格的なグラベルラリーを体験したが、それ以後はターマックラリーへのスポット参戦にとどまっていた。その間にダート走行をしたのは、2年前に一日だけ与えられたサスペンションテストの機会だけ。

 今年7月初旬のサスペンションテストで2年ぶりにダートコースを走った松岡は、2日間の最後には西尾雄次郎監督から及第点をもらいはしたが、ラリー本番では再び「イチから出直し」に近い状態になるだろうと、本人も監督も覚悟はしていた。

 そんな情況で迎えたラリーを、松岡は「コーナーの進入速度はしっかり抑えてアクセルを踏む時間を長くすることと、石を必死に避けること」というグラベル走行の基本を念頭にスタートした。スピードパーク、ブルックトレイル、キロロトラバース、スピードパークというループの1巡目、松岡が“攻める”感覚を思い出せずにいる一方、上位陣は多くがトラブルに見舞われてラリーは大荒れの展開になっていた。

 まず最初の林道となるSS2をベストタイムで走行したのは大嶋治夫ランサーエボ9で、それに続いたのは岩下英一エボ9、福永修エボ10。勝田範彦インプレッサはブレーキトラブルを抱えて大嶋に14.5秒差の5番手、石田正史エボ10はターボトラブルに見舞われ16.4秒差の6番手、奴田原文雄エボ10はバーストで1分以上も遅れてしまった。

 大嶋はSS3も制し、ここでは奴田原がそれに続いたが、2位にいた岩下は「路面に避けきれない大岩が出ていた」と足回りを破損して約3分のビハインドを背負い、3番手にいた福永はバーストのためSS中でのタイヤ交換を余儀なくされ5分も遅れた。前SSから車両のトラブルが続く勝田と石田はここでもペースを上げられず、2番手には星野博エボ10がつけた。

 いっぽう松岡も、2巡目に入って少しスピードが上がり始めた矢先、タイヤバーストを喫したが、幸いSSフィニッシュの直前だったため、タイムにはほとんど影響がなかった。しかしタービン直後のフロントパイプが割れるというトラブルに対しては手の施しようがなく、デイ2もそのまま出走することに。いっぽう、ドライビングに関しては、デイ1の夜に車載ビデオ映像をチェックした監督から、「いい感じで走れているところもあるから、何も考えずにこのまま走れ」という指示を受けた。

 石田正史がコースアウトでリタイアし、デイ2はデイ1のオーダーに従って大嶋、勝田、奴田原、星野、松岡という順序でスタート。すでに4位星野との差は1分以上あるうえにマシンはトラブルを抱えたままだが、松岡はサスペンションセットアップやドライビング に頭を使いつつ対応しながら、徐々にグラベルでのマシン調整やコントロール方法を体得、SS10走行後には手ごたえを感じるところまでこぎつけた。ところがSS11のキロロトラバースで 、こんどはトランスミッションが壊れて4速が使えなくなってしまった。

 同じくこのSSでは大嶋がバーストのためベストタイムの奴田原から40秒近く遅れたものの、結局上位陣の順位はそのまま。松岡も満身創痍のクルマで残り3本のSSを走りきり、5位の座を維持してフィニッシュした。

 このラリーについて松岡は「(デイ1はさておき)デイ2ではトップにどれだけ近づけるかタイム差を比べたいと思っていたので」それが出来なかったことが残念でならない様子。「次は初めからしっかり走れるようにしたい」と話している。

 久々のグラベルラリーはもの足りない結果に終わってしまったが、松岡・木村組はこの経験でまた少し成長したはず。次回の挑戦を楽しみにしたい。

 

Photo Album

 

 

競技結果(完走19台/出走33台)

総合順位

クラス順位

クルー

車両

合計タイム 1位との差

1位

JN4-1位

大嶋治夫/井手上達也

ランサーエボ IX

1:26:11.0

 

2位

JN4-2位

勝田範彦/足立さやか

インプレッサWRX STi

1:26:23.5

0:12.5

3位

JN4-3位

奴田原文雄/佐藤忠宜

ランサーエボ X 1:26:30.3

0:19.3

4位

JN4-4位

星野博/石田裕一

ランサーエボ IX

1:27:48.2

1:37.2

5位

JN4-5位 松岡孝典/木村祐介 インプレッサWRX STi 1:29:20.9

3:09.9

6位

JN4-6位

高山仁/広田沙貴子

ランサーエボ VII

1:29:36.9

3:25.9

 

Date

2010年7月17〜18日

Weather

デイ1晴れ、デイ2 曇り

Place

北海道倶知安町・ 倶知安町総合体育館 スタート&フィニッシュ

Data

SS14本、SS総距離101.34km  グラベル、ドライ

Results

SSごとのタイム、および公式結果は、アーク・オートクラ ブ・オブ・スポーツ ウェブサイトからアクセスできます。

全SSのタイム一覧表および上位入賞車画像はJRCAホームページからもダウンロードできます。